古書ビビビ 2/2

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10月16日(金曜)

「古書ビビビ」のツイッターアカウントでは、テレビの話題が頻繁に投稿される。俎上に載る番組はバラエティ番組からドキュメンタリーまでと幅広い。毎晩寝る前に番組表をくまなくチェックして、面白そうな番組は端から予約するのだという。

 馬場さんは昔からテレビをよく観ていたわけではなく、中高生のころは漫画と映画ばかり観ていたという。ただ、てれびのスキマさんがいろんな番組についてツイートしているのを観て、「そんなに熱く語れるってことは、面白いのでは」と気になり、ここ10年でテレビをよく観るようになったそうだ。そして、「店を知ってもらうためにも、店主がどんな人物なのか知ってもらえたら」と、視聴した番組のことを片っ端からツイートしている。

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 日付が変わってすぐ、馬場さんは「あちこちオードリー観た。ニューヨークも岡田さんも面白い。」とツイートしていた。お笑いコンビのニューヨークとタレントの岡田結実がゲスト出演した『あちこちオードリー』は、僕も録画して視聴していた。そこでニューヨークの屋敷裕政はこんな話を披露していた。

「ケンカじゃないですけど、(何かと)対峙した時に前に逃れるやつもいると思うんですけど、俺らは後ろに逃げてまうというか。『今日は一回やめとこ』みたいになってしまう人生です。いません? 前に逃れるやつ。ビビってるけど『はい!』っていけるやつに、ずっと憧れてます」

 その気持ちは、よくわかる。思い出すのは小学生低学年のころ、スイミングスクールに通っていたときのこと。いざプールに向かうと、水に顔をつけるのが怖く、「おしっこ」と言ってトイレに逃げ込んでいた。結局そんなに泳げるようにもなれずに、スイミングスクールは辞めてしまった。もしも僕が「前に逃げる」タイプなら、まったく別の人生を歩んでいたはずだし、こんなふうに文章を書いて暮らしていなかっただろう。

 天気予報は雨だったのに、朝になってみると陽が射していた。今日は窓を全開にして、「古書ビビビ」が開店する。冷たい空気が心地よく感じる。店内には今日も『H荘の青春』が流れている。店内の棚は、微妙に並びが変わっている。開店前、昨日売れたところに本を補充しながら棚に触れ、配置を変えているのだ。

 開店から1時間が経とうとしたあたりで、IKEAの青い袋を抱えたお客さんがやってくる。「いつもありがとうございます」と馬場さんが出迎える。どうやら常連さんのようで、本を買い取ってもらいに来店したようだ。持ち込まれた本を、馬場さんはじっくり査定してゆく。付箋に買取価格を記入しておき、査定が終わると、1冊ずつ「これはいくらで買い取ります」とお客さんに説明している。

「自分で店を始めたときから、1冊ずつ買取価格を説明するようにしてます」と馬場さん。「段ボールで2、3箱ぐらいまでなら、1冊ずつ説明してますね。お客さんにも1冊1冊思い入れがあると思うんで、まとめていくらと漠然と言われるよりも、どれがいくらかわかったほうがいいと思うんですよね。買取価格が安いと思ったら、『もったいないから、やっぱり手元に残しておこう』と持ち帰ってもらっても全然いいですし。値段を説明すると、お客さんのほうでも『ビビビはこういう本を高く買ってくれるんだな』とわかってもらえるから、お互いにいいんじゃないかなと思ってます」

 持ち込まれた本の査定をしているあいだ、時折「ピッ」と電子音が響く。本にはISBNという数字が割り振られており、このISBNをスキャナーで読み取っている。

「このスキャナーは2000円ぐらいで売ってるんですけど、パソコンに繋げてISBNを読み取ると、自動的に検索してくれるんです。うちはもう、どんな本でも扱ってるんで、相場が全然わからないような本も入ってくるんですよね。実用書とかでも、それが何年度版かによって全然値段が違うこともあって。あとで『買取価格が安すぎたな』と気づくと大変なんで、ちゃんと確認するようにしてますね」

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 相場より安く手に入れられたとすれば、普通は「儲けもの」だと考えるのではないか。でも、それを失敗と捉えるのは、お客さんからの買取が「古書ビビビ」の生命線だからだろう。

「古書ビビビ」は、古書組合に加入していない。組合に加入していれば、市場で本を仕入れることができる。お客さんから買い取った本の中から、自分のお店で売れそうな本だけ抜き取って、あとは市場に流すこともできる。組合に加入していないということは、つまり、お客さんから買い取った本だけで棚が構成されているということだ。

「店を始めた最初の1、2年は、棚が埋まらなくなって、池尻大橋のブックオフまで本を仕入れに行ってたこともありましたね。利益率が悪かったとしても、とりあえず本を揃えないといけないんで、自分で買いに行くしかなかったんです。ここ10年ぐらいはもう、お客さんの買取だけでまわせるようになったから、今はひたすら待つ感じです。組合に入っていると、市場に行って自分が欲しい本を買ってこれるんでしょうけど、うちは買取オンリーなので、お客様頼みなんですよね。『品揃えがいい』って言っていただけることもあるんですけど、それは良いお客様がついてくださっているということなので、余計に嬉しいです」

「古書ビビビ」の棚には、漫画・映画・音楽・芸能・演劇・建築・美術・文学、それに実用書と、実に多様な本が並んでいる。買取だけで棚が構成されているので、ジャンルの比率は馬場さんが調整するのではなく、お客さんが持ち込んだ本に応じて比率が決まっている。

「漫画の在庫も、一時期は今の半分ぐらいに減ってたんですけど、2年ぐらい前に大量に入ってきたんで、今はまた増えてますね。映画も、昔はこんなに多くなかったんですけど、お客さんが売りにきてくれて、それを見た別のお客さんが売りにきてくれて、それがよく売れてますね。だから、僕はほとんど間に入ってないんです。僕は管理人みたいなもので、全部お客さんが作ってる感じです。僕はただ本を磨いて、なるべく安い値段で出すだけです」

 14時過ぎ、馬場さんの妻・和子さんが出勤してくる。お客さんの少ない雨の日をのぞき、和子さんも1日数時間は手伝っている。店番を代わってもらって、馬場さんはトートバッグを手に店を出る。向かう先は「オオゼキ」である。

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 2年くらい前から、馬場さんは毎日のように「オオゼキ」に出かけるようになった。きっかけは和子さんが怪我をしてしまって、買い物に行けなくなったこと。頼まれたものを探しに通っているうちに、馬場さんは「オオゼキ」の魅力に取り憑かれ、今年の5月には『オオゼキZINE』というフリーペーパーまで創刊した。

 馬場さんの手には、和子さんから渡された買い物メモがある。そこには「フルーツ」という文字もあった。

「フルーツとしか書かれてないから、ここで何を買うか、センスを問われるな」。そうつぶやきながら、馬場さんは「オオゼキ」の軒先に並ぶフルーツを眺めてゆく。「一時期はここにぶどうばっか並んでたのに、ぶどうが減って、みかんが増えてきたな――そういうのを観るのが面白いんですよ。それで大体季節がわかります」

 たしかに、「オオゼキ」の品揃えは豊富だ。りんごだけでも、信濃スイート、早生ふじ、秋映え、トキと何種類も並んでいる。軒先のフルーツコーナーを端までみると、ようやく馬場さんは店内に入ってゆく。まずはエスカレーターで2階に上がり、精肉売り場から鮮魚売り場へと端から端まで目を通す。丸鶏の前で立ち止まり、「こういうのも買いたくなるんですけど、たぶん使いこなせないから見てるだけです」と馬場さんが教えてくれる。モモ肉香草焼きの前で立ち止まると、「これ、見たことないな」とつぶやく。

 今晩のおかずに、馬場さんは何を選ぶのだろう。その動きに目を光らせながら後ろを歩いていると、「今日はたぶんラーメンを食べて帰るんで、僕の食材は買わない日です」と馬場さんが言う。和子さんから渡されたメモに書かれていたのは、ドリンク、デミグラ、オリーブオイル、栄養バー、そしてフルーツの5品だ。夕飯の食材を買わないのに、どうしてこんなにじっくり売り場を眺めているのだろう?

「自分が買うものだけじゃなくて、いちおう全部見ないと帰れないんです」と馬場さんは言う。デミグラスソースとオリーブオイルだけを買い物カゴに入れて、下りのエスカレーターに向かう。その手前にある商品台の前で立ち止まり、「ここは書店で言うと新刊台で、新商品が並んでるんで絶対見ます」と教えてくれる。エスカレーターで1階に降りて、今度は青果コーナーをじっくり見る。

「このフェンネルは、上の部分は香草として使えて、根っこのところは玉ねぎみたいに食べられて、美味しかったです。500円以下の食材であれば、とりあえず買ってみて、あとでクックパッドで食べ方を調べるんです。このセロリアックっていうのはセロリの根っこみたいなやつで、ずっと気になってるんですけど、さすがに980円だと手が出せなくて。こっちの宿儺かぼちゃは、去年は見なかったんですけど、今季はずっと置いてあるんですよね。こうやってオオゼキに通ってると、野菜には詳しくなるんですけど、そこまで買えてないんです」

「オオゼキ」は、たしかに品揃えが豊富だ。普通のスーパーマーケットであれば、ここまで豊富な品揃えにはならないから、毎日棚を観る楽しみがあるのだろう。

 昨日、「1日に15店も回る!? 異常にブックオフが好きな男たちのオススメ店舗は?」(https://bookoff-tachiyomi.jp/list/652/)と題した記事が公開されていた。ブックオフに取り憑かれた人々による座談会だ。この座談会には馬場さんも出席していて、毎週のようにブックオフ幡ヶ谷店に足を運んでいるのだと語っていた。「行かないとソワソワしてきて。今日行ってないなあって思うと、次の日の朝には行ったりして。棚の変化を確認しないと落ち着かない」のだ、と。その感覚は、こうして「オオゼキ」を巡回するときの感覚と近いのだろう。

 のどかな場所に暮らしていれば、自然の風景に季節の移ろいを感じることができる。都会の喧騒に囲まれていると、花鳥風月に親しむことはできないけれど、都会の風景にも日々変化がある。変わらないものと、変わってゆくもの。それを確かめられる場所が、馬場さんにとってはブックオフであり、「オオゼキ」なのだろう。

 メモに書かれていた「フルーツ」として馬場さんが選んだのは、山形県産の「ラブリ」という品種のすももだ。今季、すでに10種類近くすももを買ってきたけれど、「まだ知らない品種がある」と、馬場さんは嬉しそうだ。「普段見ないものがあると、テンションが上がるので、これでリフレッシュできました」。そう語りながら北沢タウンホールを抜け、お店に引き返す。

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10月17日(土曜)

「今日はたぶん、寂しい一日になると思います」。開店早々、馬場さんはそう切り出す。今日は土曜日だけれども、朝から冷たい雨が降っている。「こういう日は、本をひたすら磨いて、ひたすら値づけしてます」。そう語ると、ベンジンを手に本を磨き出す。

 古本屋では、仕入れてきた本が山積みになっている風景をしばしば見かける。でも、「古書ビビビ」では、バックヤードから本が溢れ出しているところを見たことがない気がする。

「たまにとんでもない状態になるときもあるんですけど、年に数回くらいですね」と馬場さん。「正直に言うと、本が積み上がってるってことは在庫があるってことだから、そのほうが精神的には安定するんです。バックヤードが整理されてるってことは、出せる弾が少ないってことなんで、若干不安になりますね。『これを整理しちゃうと、新しい本ないな』って」

 ひと山磨き終えると、馬場さんの作業の手が止まる。「暇な日のほうが、意外と仕事がはかどんないんですよ」と馬場さん。「お客さんがいっぱいきてくれる日のほうが、色々やりたくなるんです。気分が乗って、値づけもじゃんじゃんやるんですけど。あんまりお客さんがこない日は、ゆっくりだらだらしてるだけです」

 今日は前野健太のアルバム『さみしいだけ』が店内に流れている。14時過ぎ、雨の中をグループのお客さんがやってくる。誘い合わせて下北沢に遊びにきたのだろう。「ナイロン100℃の本がたくさん並んでる」。「唐十郎のサイン本がある」。楽しそうに囁き合いながら、棚を眺めている。馬場さんによれば、休日になると何人かでやってくるグループ客が増えるのだという。そんな風景が見られるのは、ここが下北沢だからだろう。

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 馬場さんは東京都狛江市出身だ。狛江駅から準急に乗れば、5駅目が下北沢である。ただ、中高生のころは下北沢を訪れる機会は少なかったという。

「狛江から経堂まではなんとなく行けるんですけど、下北は人が溢れてて、若干緊張するんですよね。友達と一緒に行っても、いろんな刺激があり過ぎて緊張する感じで。20代になってからは、たまに古着屋に服を買いにきたり、『ディスクユニオン』にレコード買いにきたり、『ドラマ』に本を売りにきたりしてましたけど、そんなに頻繁にはきてなかったから、自分で店を始めるようになって下北のことが少しずつわかるようになった感じですね」

 馬場さんが古本に興味を持つきっかけとなったのは漫画だった。すでに絶版になってしまった珍しい漫画を探して古本屋に通うようになり、ひょんなことから調布にある漫画専門の古本屋でアルバイト店長をすることになる。馬場さんは当時大学生だった。

「あのころはただの古本好きで、『バイト店長をやらないか?』と言われたときも、暇だったから『やります』って答えただけだったから、まさかその先もずっとこの仕事をやるとは思ってなかったですね。結局、そこで5年ぐらいバイト店長をやっているうちに、25歳になって。就職活動もしたことがないし、今から何かやろうとしても無理だな、と。そのころから『いつか独立しようかな』と思い始めたんです。当時は実家に住んでたんですけど、父親からも『ちゃんと自分で商売したらどうだ』と言われるようになって。ちゃんと自立して、自分の仕事を持って欲しいと思ってたのかもしれないですね。そのころからテナントを探し始めたんです」

 馬場さんが物件を探してまわったのは、下北沢ではなく、神保町や三宿、曙橋だった。そこに暮らしながらお店を始められたらと、普通のマンションも内見していたという。「今考えたら、あんなところでやってたら失敗してただろうなって物件もたくさん見てまわってました」と馬場さんは笑う。そんななかで出会ったのが、すずなり横丁にある小さな物件だった。こうして2005年、29歳を迎える年に下北沢で「古書ビビビ」を創業する。お店を続けるうちに、約5坪のスペースでは手狭になり、2009年秋に数軒先にある現在の場所に移転。下北沢でお店を始めて、今年で15年が経つ。かつては下北沢という街に対して愛憎半ばするものがあったけれど、今は愛が大幅に上回っている――緊急事態宣言が出されていた時期に、馬場さんはそんなツイートを投稿していた。

「その感覚は、ちょっと言葉で説明しづらいんですけど」。言葉を慎重に選びながら馬場さんが言う。「下北沢って、よく『住みたい街』として名前が挙げられるけど、そこまで住みやすい街かなとも思うんです。たしかに魅力ある街だけど、正直騒がしいし、大きい映画館もないし、下北沢にないものもいっぱいあるのになと思ってたんです。でも、15年も店をやっていると、そういうレベルじゃなくなってくるというか。この街にないものだってあるけど、良いところに目を向けて行ったほうが楽しめるな、と。そのど真ん中に、『オオゼキ』がある。『オオゼキ』がこんなに楽しい場所だったんだと思うだけで、店をやっていく楽しみが倍増したんですよね」

 外では冷たい雨が降り続けているけれど、15時過ぎからはお客さんがひっきりなしに来店する。傘立てを眺めていると、今日のように朝から雨が降っている日でも、折り畳み傘で過ごす人が多いのだなと気づかされる。ようやくお客さんが途切れるころには、外はすっかり暗くなっている。東京都の今日の新規感染者数は235人と、あいかわらず高い数字が報じられている。

「リモートビビビ」として、通販専門店のように営業しているあいだ、毎日たくさんの注文があった。そして今、実店舗として営業を再開してからも、ツイッターに新入荷の本をアップすると、「購入したい」とダイレクトメッセージで連絡してくれるお客さんがいる。今この時代に、それでも実店舗として営業を続ける一番の理由はどこにあるのだろう?

「うちは正直、店を開けないと買い取りが入ってこないんで、店舗がないと店がまわんないっていうのが第一にあるんです」。馬場さんはそう話してくれた。「あと、僕の場合、どういう人がどの本を買ったのかを知りたいんですよ。別に買ってくれたお客さんにその場で話しかけるわけでは全然ないんですけど、どういう方が買うのか見たいっていうのが大きいですね。だから、自分が店番してないときに本が売れると、いまだにそわそわします。催事に誘われたことも何度かあるんですけど、古書市に出すほど本の在庫がないっていうのもあるんですけど、自分が知らないところで本が売れていくのが気になっちゃって、それで催事に出せないんです。顔の見える相手が、どういうものを買ってくれるのかに興味があって。どうしてそんなことに興味があるのか、自分でもわからないんですけど、だからリアル店舗でやりたいって気持ちがありますね」

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「古書ビビビ」をあとにして、下北沢を歩く。一番街に足を向けると、すっかり風景が変わっている。小田急線が地下化したことで、線路があった場所は「下北線路街」として再開発されている。キッチンカーが並ぶ広場の向こうに、赤いテントが見える。今日から唐組の「さすらいのジェニー」が上演されているようだ。状況劇場の時代に使われていた初代のテントを使って、半野外劇として上演されているらしく、隙間から観客の姿が見えた。公演中止が続いていた演劇も、少しずつ再開されつつある。

 ぼくが初めて唐組を観たのは、坪内祐三さんの「編集・ジャーナリズム論」という授業を履修していた年のことだ。授業を通じて知り合った友人たちと、卒業後も顔を合わせるきっかけが欲しくて、『HB』というリトルマガジンを創刊することにした。

 ぼくが初めて「古書ビビビ」を訪れたのは、『HB』を取り扱ってもらえないかと営業にまわっているときだった。自分たちが作ったリトルマガジンを扱ってくれるお店なんてあるのだろうか。そんな不安に駆られながら、成人式以降はほとんど着ていなかったスーツに袖を通したときの気持ちは、今でも鮮明に思い出せる。

 インターネットで誰もが無料で発信できる時代に、どうしてわざわざお金をかけて紙の印刷物を作るのか。どうして通信販売ではなく、お店に並べてもらおうと思ったのか。あのころはうまく説明することができなかったけれど、店頭に並ぶ出版物の中から、誰かに偶然手に取ってもらいたいと思ったのだろう。見知らぬ誰かに言葉を届けたくて、今もこうして文章を綴っている。