第6回 閑話休題。
お茶、どんな時に飲みますか?
今日は、私とお茶との付き合い方。
評茶員で茶芸師ですが、普段から中国茶ばっかり飲んでいるわけではありません。この時期一番飲むのは、紅茶かも。
冬の朝は、起きたらまずティファールの湯沸かしのスイッチをオン。
ティーポットと飲みたい紅茶を用意して、ミルクティー派なのでカップには予め冷たい牛乳を注いでおきます。
ティーポットは愛用の飄逸杯。この中国や台湾で使われている茶こし付きティーポット、ボタン一つで好みのお茶が抽出できちゃう優れもの。あまりに便利で、割れちゃったり壊れちゃったときのために常に複数個ストックがある愛用品です(製品の質が不揃いなので、外れを引いたときのために予備を、というのあるけど)。
濃いめに入れた、あったかくて(でも熱すぎない)、たっぷりのミルクティ。これに、ショートブレッドや、パイナップルケーキ、チョコレートを一口だけ、が朝の定番。
日中は、大きなポットにたっぷり、焙じ茶かプーアル茶を作っておいてそれを飲んでいます。お茶葉をポットに入れたままお湯を足すので、渋み苦みのでない焙じ茶やプーアル茶がぴったりなのです。
焙じ茶は加賀棒茶、プーアル茶は台湾の仲良しのお茶屋さんで見つけた90年代物。このプーアル茶、恐ろしい値段の物が多いプーアル茶界では、大変良心的価格、なのにしみじみ美味しい。なので、お茶屋さんにあったありったけ、買い占めてしまいました。お茶は出会い物、ですから。
ポットは祖父が使っていた年代物の魔法瓶。70年代のヨット印。少し中のガラスコーティングが禿げてきちゃっているけれど、一日中お茶をあったかく守ってくれる働き者。
マグカップに直接烏龍茶の茶葉をいれて、お湯を直接注いで飲むなんて荒技も。烏龍茶は茶葉を裁断することなく葉っぱのまま加工しているので、こんな飲み方でも大丈夫(マグカップの中は、増えるワカメ入れたみたいになってますが)。
お外のお仕事の時は、甘くないペットボトルの緑茶か、紅茶。烏龍茶は喉の油分をとってイガイガさせてしまうので、お外ではあまり飲みません。
家に帰ってきて、あれ、ちょっと喉が荒れてるな、と思ったら、蜂蜜生姜ミルクティ。紅茶と蜂蜜、生姜のトリプル殺菌力頼み(でも、同時に油分も取られてしまうので、牛乳で保湿)。
お茶は句読点、と第一回で書きましたが、こうやって書きだしてみると、私の一日は句読点だらけですね......ヘタな文章とだらだら生活は似たようなもんだ、と。