1月11日(火)みんなの2010年解説文庫リスト
〔大森望〕
2月『屋上ミサイル』山下貴光/宝島社文庫
『ミサイルマン』平山夢明/光文社文庫
3月『虐殺器官』伊藤計劃/ハヤカワ文庫JA
4月『死が二人を分かつまで』赤川次郎/集英社文庫
『雪玉に地獄で勝算はあるか?』チャールズ・ストロス/はるこん実行委員会・私家版
5月『オサキ江戸へ』高橋由太/宝島社文庫
7月『死亡フラグが立ちました!』七尾与詩/宝島社文庫
8月『死なないで』井上剛/徳間文庫
『遺品』若竹七海/光文社文庫
『ストーンエイジCOP』藤崎慎吾/光文社文庫
『カナスピカ』秋田禎信/講談社文庫
9月『藤子・F・不二雄大全集 少年SF短編1』藤子・F・不二雄/小学館・単行本
10月『読書会』山田正紀・恩田陸/徳間文庫
『熱帯夜』曽根圭介/角川ホラー文庫
・編者解説(各編解題・序文を含む)
2月『不思議の扉 時をかける恋』大森望編/角川文庫
3月『不思議の扉 時間がいっぱい』大森望編/角川文庫
7月『量子回廊 年刊日本SF傑作選』大森望・日下三蔵編/創元SF文庫
『NOVA2』大森望責任編集/河出文庫
9月『ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選』大森望編/創元SF文庫
10月『ゼロ年代日本SFベスト集成〔S〕ぼくのマシン』大森望編/創元SF文庫
『ゼロ年代日本SFベスト集成〔F〕逃げゆく物語の話』大森望編/創元SF文庫
『輝く断片』シオドア・スタージョン・大森望編/河出文庫
11月『きょうも上天気 SF傑作選』浅倉久志・大森望編/角川文庫
12月『NOVA3』大森望責任編集/河出文庫
『原色の想像力』大森望・日下三蔵・山田正紀編/創元SF文庫
・ひとこと
「全部ひっくるめると26本。そのうち編纂または責任編集を担当した本が11冊(共編2冊含む)、単行本および私家版が各1冊あるので、純粋な文庫解説だけに限ると13本。2010年は短編の扉裏解説を100本くらい書いたので、解説原稿の枚数は過去最多かも。総計で400字×500枚くらい? ひたすら解説を書いていた1年でした」
〔杉江松恋〕
3月『38口径の告発』今野敏/朝日文庫
『ぼくのキャノン』池上永一/角川文庫
4月『暁英 贋説鹿鳴館』北森鴻/徳間書店・単行本
『出口なし』藤ダリオ/角川文庫
6月『クジラの彼』有川浩/角川文庫
『Kの日々』大沢在昌/双葉文庫
『てのひらの中の宇宙』川端裕人/角川文庫
7月『ふたり探偵』黒田研二/光文社文庫
8月『クマと闘ったヒト』中島らも&ミスター・ヒト/MF文庫
9月『災園』三津田信三/光文社文庫
10月『きのちのパレード』恩田陸/実業之日本社文庫)
11月『妖の華』誉田哲也/文春文庫
・ひとこと
「2010年に解説を担当したのは12本でした。19本も書いた2009年が多すぎたので、こんなもんかなという気もします。リストを振り返って自分でも驚いたのは、翻訳ミステリの解説を1本も書いていないことです。翻訳ミステリー大賞シンジケートの仕事をしているわりに、あまり縁がなかったですね。リストの中でもっとも感慨が深いのは『クマと闘ったヒト』の解説です。雑誌連載時から対談の構成をやっていたことから、一続きの仕事の締めくくりとしてもらったような気がします。自分の中には評論家的側面とライター的な側面がありますが、これはライターの側面をもっとも意識した解説でした」
〔池上冬樹〕
1月『白疾風』北重人/文春文庫
『ドリーミング・オブ・ホーム&マザー』打海文三/光文社文庫・単行本解説に加筆2月『まんがら茂平次』北原亞以子/徳間文庫
『冬こそ獣は走る』北方謙三/光文社文庫
3月『白の十字架』森村誠一/中公文庫
4月『最も遠い銀河』白川道/幻冬舎文庫
『ラスト・チャイルド』ジョン・ハート・東野さやか訳/ハヤカワ文庫&HPB
『夜の試写会 リディア&ビル短編集』SJローザン・直良和美訳/創元推理文庫
5月『鉄騎兵、跳んだ』佐々木譲/文春文庫
8月『黒い悪魔』佐藤賢一/文春文庫
『サマータイム・ブルース』サラ・パレツキー・山本やよい訳/ハヤカワ文庫
9月『青春の守護者』森村誠一/角川文庫
10月『風の陣 風雲編』高橋克彦/PHP文庫
11月『ベスト・アメリカン・短編ミステリ』ジェフリー・ディーヴァー編/DHC
『果てしなき渇き』深町秋生/宝島社文庫(新装版)
12月『鐚娥○○』花村萬月/集英社文庫
・ひとこと
「17冊であるが、そのうちの2冊は加筆版なので、実質は15冊。月1冊の12冊では淋しいが、月2冊の24冊では多すぎる。15冊がちょうどいいのかもしれない」
〔北上次郎〕
2月『渾身』川上健一/集英社文庫
3月『ごろつき船』大佛次郎/小学館文庫
『ボックス!』百田尚樹/太田出版
4月『オルタード・カーボン』リチャード・モーガン・田口俊樹訳/アスペクト
『私の男』桜庭一樹/文春文庫
『大番』獅子文六/小学館文庫
5月『半九郎闇日記』角田喜久雄/小学館文庫
6月『昭和水滸伝』藤原審爾/小学館文庫
『そこに日本人がいた!』熊田忠雄/新潮文庫
『静かな日々』椰月美智子/講談社文庫
7月『捜神鬼』西村寿行/小学館文庫
8月『五番目の女』ヘニング・マンケル・柳沢由実子訳/創元推理文庫
『音もなく少女は』ボストン・テラン・田口俊樹訳/文春文庫
『回帰者』グレッグ・ルッカ・飯干京子訳/講談社文庫
9月『平成大家族』中島京子/集英社文庫
『ワニのあくびだなめんなよ』椎名誠/文春文庫
10月『あぽやん』新野剛志/文春文庫
・ひとこと
「年によって解説の本数はずいぶん異なるもので、大森望は2008年20本、2009年12本、そして2010年が26本。つまり凹型。杉江松恋は2008年14本、2009年19本、2010年12本なので、こちらは凸型。池上冬樹は2008年18本、2009年25本、そして2010年が実質15本。みなさん、激しく変動している。私、北上次郎は2008年9本、2009年16本、2010年が17本。この中で楽しかったのは、椎名誠『ワニのあくびだなめんなよ』の解説で、このシリーズの解説をすべて沢野ひとしが書いていたとは知らなかった。この『ワニのあくびだなめんなよ』は「赤マント」シリーズ連載1000回突破記念ということで、いつものように沢野が解説を書いているのだが、そこにおまけとして私の解説がついた」
2月『屋上ミサイル』山下貴光/宝島社文庫
『ミサイルマン』平山夢明/光文社文庫
3月『虐殺器官』伊藤計劃/ハヤカワ文庫JA
4月『死が二人を分かつまで』赤川次郎/集英社文庫
『雪玉に地獄で勝算はあるか?』チャールズ・ストロス/はるこん実行委員会・私家版
5月『オサキ江戸へ』高橋由太/宝島社文庫
7月『死亡フラグが立ちました!』七尾与詩/宝島社文庫
8月『死なないで』井上剛/徳間文庫
『遺品』若竹七海/光文社文庫
『ストーンエイジCOP』藤崎慎吾/光文社文庫
『カナスピカ』秋田禎信/講談社文庫
9月『藤子・F・不二雄大全集 少年SF短編1』藤子・F・不二雄/小学館・単行本
10月『読書会』山田正紀・恩田陸/徳間文庫
『熱帯夜』曽根圭介/角川ホラー文庫
・編者解説(各編解題・序文を含む)
2月『不思議の扉 時をかける恋』大森望編/角川文庫
3月『不思議の扉 時間がいっぱい』大森望編/角川文庫
7月『量子回廊 年刊日本SF傑作選』大森望・日下三蔵編/創元SF文庫
『NOVA2』大森望責任編集/河出文庫
9月『ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選』大森望編/創元SF文庫
10月『ゼロ年代日本SFベスト集成〔S〕ぼくのマシン』大森望編/創元SF文庫
『ゼロ年代日本SFベスト集成〔F〕逃げゆく物語の話』大森望編/創元SF文庫
『輝く断片』シオドア・スタージョン・大森望編/河出文庫
11月『きょうも上天気 SF傑作選』浅倉久志・大森望編/角川文庫
12月『NOVA3』大森望責任編集/河出文庫
『原色の想像力』大森望・日下三蔵・山田正紀編/創元SF文庫
・ひとこと
「全部ひっくるめると26本。そのうち編纂または責任編集を担当した本が11冊(共編2冊含む)、単行本および私家版が各1冊あるので、純粋な文庫解説だけに限ると13本。2010年は短編の扉裏解説を100本くらい書いたので、解説原稿の枚数は過去最多かも。総計で400字×500枚くらい? ひたすら解説を書いていた1年でした」
〔杉江松恋〕
3月『38口径の告発』今野敏/朝日文庫
『ぼくのキャノン』池上永一/角川文庫
4月『暁英 贋説鹿鳴館』北森鴻/徳間書店・単行本
『出口なし』藤ダリオ/角川文庫
6月『クジラの彼』有川浩/角川文庫
『Kの日々』大沢在昌/双葉文庫
『てのひらの中の宇宙』川端裕人/角川文庫
7月『ふたり探偵』黒田研二/光文社文庫
8月『クマと闘ったヒト』中島らも&ミスター・ヒト/MF文庫
9月『災園』三津田信三/光文社文庫
10月『きのちのパレード』恩田陸/実業之日本社文庫)
11月『妖の華』誉田哲也/文春文庫
・ひとこと
「2010年に解説を担当したのは12本でした。19本も書いた2009年が多すぎたので、こんなもんかなという気もします。リストを振り返って自分でも驚いたのは、翻訳ミステリの解説を1本も書いていないことです。翻訳ミステリー大賞シンジケートの仕事をしているわりに、あまり縁がなかったですね。リストの中でもっとも感慨が深いのは『クマと闘ったヒト』の解説です。雑誌連載時から対談の構成をやっていたことから、一続きの仕事の締めくくりとしてもらったような気がします。自分の中には評論家的側面とライター的な側面がありますが、これはライターの側面をもっとも意識した解説でした」
〔池上冬樹〕
1月『白疾風』北重人/文春文庫
『ドリーミング・オブ・ホーム&マザー』打海文三/光文社文庫・単行本解説に加筆2月『まんがら茂平次』北原亞以子/徳間文庫
『冬こそ獣は走る』北方謙三/光文社文庫
3月『白の十字架』森村誠一/中公文庫
4月『最も遠い銀河』白川道/幻冬舎文庫
『ラスト・チャイルド』ジョン・ハート・東野さやか訳/ハヤカワ文庫&HPB
『夜の試写会 リディア&ビル短編集』SJローザン・直良和美訳/創元推理文庫
5月『鉄騎兵、跳んだ』佐々木譲/文春文庫
8月『黒い悪魔』佐藤賢一/文春文庫
『サマータイム・ブルース』サラ・パレツキー・山本やよい訳/ハヤカワ文庫
9月『青春の守護者』森村誠一/角川文庫
10月『風の陣 風雲編』高橋克彦/PHP文庫
11月『ベスト・アメリカン・短編ミステリ』ジェフリー・ディーヴァー編/DHC
『果てしなき渇き』深町秋生/宝島社文庫(新装版)
12月『鐚娥○○』花村萬月/集英社文庫
・ひとこと
「17冊であるが、そのうちの2冊は加筆版なので、実質は15冊。月1冊の12冊では淋しいが、月2冊の24冊では多すぎる。15冊がちょうどいいのかもしれない」
〔北上次郎〕
2月『渾身』川上健一/集英社文庫
3月『ごろつき船』大佛次郎/小学館文庫
『ボックス!』百田尚樹/太田出版
4月『オルタード・カーボン』リチャード・モーガン・田口俊樹訳/アスペクト
『私の男』桜庭一樹/文春文庫
『大番』獅子文六/小学館文庫
5月『半九郎闇日記』角田喜久雄/小学館文庫
6月『昭和水滸伝』藤原審爾/小学館文庫
『そこに日本人がいた!』熊田忠雄/新潮文庫
『静かな日々』椰月美智子/講談社文庫
7月『捜神鬼』西村寿行/小学館文庫
8月『五番目の女』ヘニング・マンケル・柳沢由実子訳/創元推理文庫
『音もなく少女は』ボストン・テラン・田口俊樹訳/文春文庫
『回帰者』グレッグ・ルッカ・飯干京子訳/講談社文庫
9月『平成大家族』中島京子/集英社文庫
『ワニのあくびだなめんなよ』椎名誠/文春文庫
10月『あぽやん』新野剛志/文春文庫
・ひとこと
「年によって解説の本数はずいぶん異なるもので、大森望は2008年20本、2009年12本、そして2010年が26本。つまり凹型。杉江松恋は2008年14本、2009年19本、2010年12本なので、こちらは凸型。池上冬樹は2008年18本、2009年25本、そして2010年が実質15本。みなさん、激しく変動している。私、北上次郎は2008年9本、2009年16本、2010年が17本。この中で楽しかったのは、椎名誠『ワニのあくびだなめんなよ』の解説で、このシリーズの解説をすべて沢野ひとしが書いていたとは知らなかった。この『ワニのあくびだなめんなよ』は「赤マント」シリーズ連載1000回突破記念ということで、いつものように沢野が解説を書いているのだが、そこにおまけとして私の解説がついた」