3月31日(月)
昨日のサッカーのせいで、全身筋肉痛に陥る。いや実は、その前日の土曜日は、間もなく開幕の出版健保野球大会の準備のため、1年ぶりに野球の練習があったのだ。さすがに30歳を越えて、2日連ちゃんでスポーツするのはキツイということを思い知る。
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野球のチームでは、いちおうピッチャーをやっている。
いちおうと書く理由は、何も謙遜ではなく、ただただチームのなかで僕以外マウンドからホームベースまで投げられる人がいないからという、とんでもない消去法で選ばれたからである。
ただし唯一ピッチャー向きの能力はある。それは異様にコントロールが良いということだ。まあ、それもボール一個分ストライクゾーンを外すなどという芸当ではなく、ただストライクゾーンにボールを投げられる程度なんだが、実はこれが草野球のそれも低レベルな試合においてとっても重要なことなのだ。
なぜなら相手に気持ちよく打たせ、チームの全員があわやヒーローになるか、逆の意味でヒーローになるかその機会を増やせるからだ。そしてそのドタバタの結果、飲み会が盛り上がるのだ。
今週の練習で中368日ぶりにマウンドに立った。どんなにボロボロのチームでも、あのほんの少し高いところに立ったときの緊張感と恍惚感はたまらない。おまけに対戦相手がバッターボックスに立ち、こちらを睨んだときに生まれる闘争心。サッカーとは違う、どちらかというと個人スポーツに近い喜びが全身を襲い、気持ちだけは野茂英雄となり、どこまで投げられるのかまったく自分にもわからないままおっかなびっくり腕を振る。
結果、結構思ったよりも投げられ、3回を無失点に抑えた。
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ここのところ、サッカーではDFをやらされている。
過去20年間の我がヘボサッカー人生において、FWしかやったことがなかっただけに、なんだか悔しい。いや、とても不満だ。しかし、僕より断然上手い奴がチームに入ってしまい、そいつがゴールを量産しているのだから仕方ない。
仕方ないと思いつつ、やっぱり悔しいから、DFの真ん中にドンと構えて、大きな声でメンバーに指示を出す。「上がれ!」「戻れ!」「出せ!」などなど。自分のミスなんか関係なく、とにかく大声で指示を出し続ける。チームメートは「テメーが動け」と怒鳴り返しながら、でも条件反射的に右にいったり左にいったりしている。なかなかこれはこれで面白いと思いつつある。
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スポーツマンなのか?と聞かれたら、そうだと答える自信はない。ただ月に2,3回このように身体を動かして、出来れば真剣な試合をして、勝ち負けを付けたい。なぜならいつもの生活のなかで、何が勝ちで何が負けなのかわかりずらく、何だか時間切れ引き分けばかり転がっているからだ。ちなみにサッカーはボロ負けした。