8月29日(月)
朝、会社についてメールチェックをしたらY書店のKさんから重松清パニックの話題。
なんと27日放送のTBS「王様のブランチ」で『その日のまえに』(文藝春秋)が紹介されたところ、数十冊あった在庫が午後には完売したというではないか。
最近、そんなにブランチ効果で本が売れた…なんて聞いてなかったのでほんとなの? と半信半疑で営業がてら各書店さんで話を伺う。するともうみんな揃いも揃って売り切れで「そうなのよぉ!!! でももうまったくないのよ~」と泣きつかれる。泣きつかれても本の雑誌社の本でないから出荷できるわけではないんだけど、小説がこれだけバカ売れするのが久しぶりでうれしいかぎり。
ちなみに『その日のまえに』は、僕が今まで読んだ本のなかでもっとも号泣した1冊『卒業』(新潮社)と対をなす死をテーマにした物語で、『卒業』(新潮社)が直球勝負だったのに比べると、こちらは自在にまがる変化球といった感じか…。確か顧問・目黒も「泣いちゃったよ~」と呟いていたっけ。
しかし気になるのはこの後の重版分の帯だ。放送を見たとある書店さんによると「優香のコメントが効いた!」とのことで、果たして松田さんの「今年度ベスト1」帯になるのか、優香絶賛帯になるのか? 営業的には……。