通勤本は引き続き『グレートジャーニー全記録1 移動編 我々は何処から来たのか』関野吉晴著(毎日新聞社) 。この本、3990円もするので買うのに躊躇したのだが、いやはや買って良かった。
今、読んでいる「第5章 シベリア横断」では、マイナス30度にもなる極寒の地を犬ぞりや鹿ぞりで旅しているのだが、そこでこんな記述が。
ーー旅先でも日本でも、よく「途中で旅を辞めようと思ったことはありませんか?」という質問を受ける。いろいろとつらいことはあったが、やめたいと思ったことは一度もない。この度は自分で計画を立て、実行している。あくまで自分がやりたいからやっている。ーー
うーん、胸に刺さる言葉だ。
会社についてふと気づく。そういえば昨日、藤原が来なかったんじゃないか?
「もしかして5月病で出社拒否?」と誰よりも社員のスケジュールを把握している浜田に確認すると
「違いますよ。GWに夏休みを1日足して10連休にしたんですって。旅行に行くとか言ってましたよ。」
夏休み? 10連休?!
前代未聞、驚天動地、我が道を突っ走り続ける新人だ。(もう新人じゃないけど)
いや仕事のことは期日通りにしっかり出てくれればいいんだけど、ということはGW中に3試合もあったJリーグを見ていないってことか? なぁーんだ…。
昨日中に山積みになっていたデスクワークを片づけたので気持ち良く営業に飛び出し、中央線を営業。
「5月はハリポタがあるから安心ですね」なんて声をかけるが、どこの書店さんも妙に冷めている。もう振り回されたくないってことなんだろうか? でもやっぱり3990円(税込)200万部はすごいですよね。えっ?、その分仕入れのお金を作らなきゃいけない? だから返品が…。うーん、恐ろしい。
そういえば先日伊豆に行ったとき、何気なく立ち寄った新刊書店さんで「ハリーポッター第5巻50%オフ1995円」なんて張り紙がされていたのは、白昼夢だったのだろうか…。
夢といえば、京王線吉祥駅改札脇にできた「BOOK AD SHOP」を見つけたときも思わず夢かと思った。
なんとこのお店その名にAD=advertisement=広告とあるから、広告棟としての本屋さんのようなのだ。ちなみに本日は全部の棚に『dancyu』が並べられていた。
うーん、大型書店さんではフェア台などを利用する際、協賛金のような形でお金を払うことがないわけではなく、デパートのように売り場(棚や平台)をお金で貸すという感覚が出来つつある今、小さいとはいえ1店舗丸々しかも広告としっかりうたってこのようなお店が出来るとは驚きだ。
そしてこれだけの場所(駅中改札前いわゆる一等地だろう)で雑誌や売れ行き良好書を売るより、広告として場所を貸し出す方が儲かるということなのだろうか? 運営は啓文堂さんがやられているようなので、今度詳しく話を伺ってみよう。
そうかそうかこれがもし発展してジュンク堂池袋店さんの全部の棚がADになったらどうなるんだろうか? あの売り場全部が『本の雑誌』。見てみたいような見てみたくないような、というかお客さんも怒るだろうし、いったい何冊あれば全部埋まるのか?
夜は仲の良い営業マンとその出版社の新入社員と酒。
いいなあ、新入社員。なにせこちらは入社9年半、一度も部下を持ったことがないのだ。くふー。