12月27日(木)
「金はやらんが休みはやる!」とやたら威張っている社長の浜本であるが、その言葉どおり休みは太っ腹。本の雑誌社は明日より10日間の年末年始休暇に突入する……のであるが、よく考えてみたらこの会社には有休という制度がないので、決して休みをたくさん貰っている訳ではないだろう。
年賀状を書きながら、年男であった2007年を振り返ってみるが、何だかどの仕事も中途半端になっているようで、不完全燃焼の一年であった。営業も真新しいことができず今までの延長線上で仕事をしていたし、編集も威張れるほどのことは出来なかったし、この日記もときには更新が途絶えてしまったり、また内容も大したことが書けず哀しい限りである。唯一誇れる仕事は『本の雑誌』9月号のエンタメ・ノンフ特集くらいか。
年齢的な問題なのか、自分自身の問題なのかわからないけれど、とにかくどの仕事も今までの延長線上でするようになっていて、そういうマンネリ感がとても気持ちが悪い。10代の頃は毎日同じ電車に乗って仕事に行くサラリーマンを唾棄していたけれど、今はそれに関してまったく不満はない。でも仕事は常に新しいことに挑戦していきたい。来年は勝負の年として、このマンネリから脱却し、緊張で足が震えるような、新しい仕事をしていきたいと思っている。この日記だってもっと面白いものにしていきたい。
まあそんなことを考えているのだが、でも子供は元気だし、家庭は、妻はとっても不満そうだけど、どうにか暮らしているし、これ以上望んでは罰が当たるか。しかし人間の欲望はそうそう抑えることができるわけがなく、出来れば浦和レッズの試合のすべてを生で観たいとこそこそと動いている。来年こそはアジアとJ1を制覇し、浦和の街を歓喜で揺らしたい。来年があることこそ、希望か。
「本の雑誌」の読者の皆様、そして「WEB本の雑誌」の読者の皆様、一年間ありがとうございました。スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。また来年、より面白い誌面、より充実したWEBを目指して、頑張って参ります……って何で私が書いているのかわかりませんが、社長はすでに明日から行く家族旅行に心を奪われているようなので、そんな社長に成り代わりまして、ご挨拶させていただきました。