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2月13日(水)

 腰痛は順調に回復。よほどヘンに動かさないかぎりは痛みもない。しかし恐怖心がつきまとう。
 恐怖心。なんだかリハビリあがりのサッカー選手みたいでカッコイイではないか。左足で踏み込むのに膝に不安がある、とか。これで私も一流のサッカー選手の仲間入りだ。岡ちゃん待ってるよ。

 昨日搬入の手伝いができなかった『本の雑誌』3月号では、江さんの連載「ミーツへの道」に続き、我らがタマキングこと宮田珠己さんの新連載「ブックス・メガラニカ」がスタート。空想か幻想か事実なのかよくわからない、エキゾチックな本を紹介していただいている。初回から面白本をタマキングらしく紹介しており、必読です。

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 通勤読書は、怪しい探検隊シリーズとしては、10年ぶりの新刊となる『わしらは怪しい雑魚釣り隊』椎名誠(発行:マガジンマガジン、発売:サン出版)。

 10代の終わりに突如本に目覚め、そして一番ハマったのが、我らが編集長・椎名誠の作品だった。そのなかでも一番影響を受けたのが、この怪しい探検隊シリーズだ。本を読んであんなに笑ったのは初めてだったし、こんなくだらないことをしている人達がいるのか!とビックリし、早速これは自分もやらなければと、親友シモザワや相棒とおる、番長シューヤなどに声をかけ、鍋や釜やカヌーを買い、西に東にケトばされに行ったものだ。

 その怪しい探検隊が帰ってきたとなったらこれは仕事をサボってでも読まなきゃいけないだろう。読書の友・山手線に乗り込んだが、すぐ下車する。なぜならあまりにおかしくて、とても人前で読めない。長老Pタカさん、バカヤロウの西澤に、懐かしの林さんなどなど相変わらず個性豊かというか、とんでもない人達が椎名さんの廻りには集まっているのだ。

 結局家に帰ってからじっくり読んだが、腰が痛いのを忘れるほど大笑いしてしまった。特に最終章「長老のカミさんの実家は銚子だった」は、ここ数年で一番笑った一編だ!

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 某書店さんとの会話 その1
「ワゴンとかで仕掛け販売しているのは、まあおまけというか、遊びというか、息抜きというか、自己満足かなあ。売れた売れたといっても全体から大した金額じゃないし、やっぱり書店にとって大切なのは棚ですよ」

 某書店さんとの会話 その2
「ここに異動になる前は大きなお店に居たんですよ。文庫の仕掛けとかもバンバンやっていて。で、こっちに来たらあんまり反応ないし、付き合いのあった営業マンも離れていったりするし、ショックだったんですよ。でも今考えてみたら、異動になって良かったですよ。俺、あそこにずっといたら勘違いしていただろうし、仕掛けっていっても結局自分が売っている気になりますけど、本当はお店が売っているんですよね。そういうことに気づいてほんと良かったです」

 某書店さんとの会話 その3
「骨盤ダイエットとか『いますぐ幸せがやってくる自分の愛し方100』リズ山崎(情報センター)とかほんと無茶苦茶売れるんです。その売上で文芸書支えます(笑)」

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