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10月8日(水)

 浜田に頼んでもらったiMacが届く。しかしそれを置くスペースが机にない。脳内ブルドーザを出動し、机の上のものを一気に捨てる。もしかしたら大事な書類もあったのではないかと思うが、見なかったことにする。

 さてこれから1週間かけてセッティングだと思ったら、何やら今まで使っていたiMacと線で繋げと指示がでる。あわててつなぐとぐぐぐっと音がして、なんと1時間後には今まで使っていた状態が、新しいiMacに転送されているではないか。快適だけど、恐ろしすぎる。こんなのが人間に対応できたら引き継ぎも楽ではないか。

 昨日訪問した横浜のY書店Iさんが「売れる本の情報を探してくるのが大変なんですよ」と漏らしていたのだが、本当にここ数年で書店員さんの仕事は変わってきたと思う。

 ネットやSNSを駆使し、これから出る本や出た本の情報を収集し、どこでどんな風に売れているのか分析する。そしてそれを自店の売り場で展開していく。あるいはそこで知り合った書店員同士で、共同フェアを展開していたりする。また文芸書ではゲラがふつうに配られるようになり、本として出る前にだいたいの予想がつけるようになった。いや『告白』湊かなえ(双葉社)のように、ゲラ配布段階で書店員のプロジェクトチームのようなものが結成され、双葉社と展開や装丁の相談などをしていたりする。もはや本を並べること以上に、そういうことが重要なのかもしれない。いや本を並べるためのそういうことなのか。

 そうなると出版社の営業の仕事も変わってくるのだろうか。

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