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7月31日(金)

螻蛄
『螻蛄』
黒川 博行
新潮社
2,052円(税込)
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悪果
『悪果』
黒川 博行
角川書店
1,944円(税込)
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 通勤読書は待望の<疫病神>シリーズの最新作『螻蛄』黒川博行(新潮社)。
 建設コンサルタントの二宮と疫病神ことヤクザの桑原が、宗教団体のお家騒動に関わる金の匂いを感じ取り、シノギを求めて、大阪、京都、名古屋、東京を駆けずり廻る。

 しかしシリーズものの評価というのは難しい。安心して読める反面、予想を超えるのは難しく、一作の作品として評価するなら悪徳マル暴担当刑事の堀内が主人公だった 『悪果』(角川書店)の方が上か。

 営業に出かけようと思ったら、突然パソコンがフリーズし、再起動もできない状態になる。あわててアップルのサポートセンターへ連絡すると回収して修理するしかないでしょうとの返事。その際、初期化する可能性があるか大丈夫か? と問われ、思わず電話口で「オーマイーガーッ」と叫んでしまった。

 営業のデータは別のパソコンに入っているから安心なのだが、その他もろもろ大切なものはこのパソコンの中なのだ。しかし了承しないと私のパソコンはずーっと黒い画面のままで、しかもその真っ黒な画面は鏡のように仕事をしている私を映し、4キロ痩せてすっかり二枚目になった自分をナルオレが見つめて仕事にならないではないか。一縷の望みをかけつつ了解の返事をする。

 来週月曜日に箱を持って引き取りに来るというが、何となく電源を入れるとハードディスクが動いている気がして(画面は真っ暗)、もしやと思ってほかのパソコンをつなげてみるとハードディスクがマウントされたではないか。あわててデータを移し替えバックアップに成功。一安心。

 池袋に行って、リブロの矢部さんとお話。
「雑誌がどんどん薄くなっているのが悲しいよ」と呟いていたのが印象に残る。どこも広告が入らず、制作費ダウンで必死の継続刊行なのだろう。

 そんななか売れている雑誌は、もはや完全に付録が主の宝島のブランドムックである。雑誌って何だろう。

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