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8月3日(月)

スットコランド日記
『スットコランド日記』
宮田 珠己
本の雑誌社
1,728円(税込)
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 丸坊主願掛けした『スットコランド日記』宮田珠己著がついに搬入となる。カバーから帯、そして著者近影まで手を抜くことなく作れた作品なので、本当に売れた欲しい。頼まれていたサイン本を持って、ジュンク堂書店新宿店さんに直納。こちらでは9月に出版記念イベントを行う予定。またエンタメ・ノンフ三銃士のトークセッションができるといいんだが。

 その後、御茶ノ水のM書店さんを訪問すると、「誰だかわからなかったよ」とYさんに坊主頭を指さされる。私が私に見えない理由が実は坊主以外にふたつあって、この数週間で真っ黒に日焼けしたのと、あと体重が1ヶ月前から4キロ落ちたからだ。Yさんからも「痩せたね~」と言われ、その後ダイエット話で盛り上がる。骨盤ダイエットが効くらしい。

 坂を下って神保町に行くと、書泉グランデさんがリニューアルオープンしており、1階は棚がすべて入れ代わっていった。昔の趣ある姿がけっこう好きだったのだが、明るくキレイになっていく書店の傾向としては仕方ないだろう。相変わらず『SF本の雑誌』が売れており、注文をいただく。

 半蔵門線に乗って、表参道の青山ブックセンターへ。担当のTさんを求めて仕入れを覗くと、そこにYさんがいるではないか。てっきり青山一丁目のオフィスにいるのかと思っていたが、現在はこちらに机を置き、各店の状況や外商などを取り仕切っているらしい。

「ぜんぜん棚にさわれなくて淋しいよ」

 書店業界というのは出世すればするほど売場から離れていくわけで、売場の才能が評価されてポジションをあげていくはずなのに、なぜか仕事は全然違う方向に向かうという矛盾した環境なのである。選手業と監督業が違うように、もったいない気がするのだが、しょうがないのだろう。

 しばしそんな話をYさんとしていると担当のTさんがいらっしゃったのでお話。

 渋谷に出た後、恵比寿を訪問し、有隣堂さんで行われている「2009・夏 小説祭り」フェアを覗く。こちらは有隣堂さんのスタッフと出版社社員有志で手書きPOPを書き、オススメの小説を推薦しているのだ。私は最初『デンデラ』佐藤友哉(新潮社)を推薦しようと思ったのだが、その時点ですでに2名の人が推薦していたので、『学問』山田詠美(新潮社)のPOPを書いた売れてくれるといいんだが。

 フェアで思い出したが、コンペで勝ち取った丸善お茶の水店さんのフェアは、本日確認したところ、「追加注文が間に合わない本もあったのよ」というぐらいには好評だったようだ。かなり地味な本を並べたつもりだったから心配だったが、これで明日の打ち上げも堂々参加できるというものだ。

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