8月11日(火)
- 『侍戦隊シンケンジャー写真集 天晴!』
- ポストメディア編集部・編
- 一迅社
- 2,376円(税込)
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新宿のお嬢が「息子さんに」と送ってくれたのは『侍戦隊シンケンジャー写真集 天晴!』。たしかに私の息子は日曜の朝7時半にショドウフォンを手に「シンケンレッド」に変身し、私に思い切り蹴りだのパンチだのくれてくるのであるが、この写真集はすべて変身する前の役者さんしか写ってないではないか。これはいったい誰が買うんだ?! もしやそっちの世界では「シンケンジャー」が人気なのであろうか。あるいは新宿のお嬢は、息子ではなく娘に渡せと言ったのか。娘を腐女子に誘う罠かもしれない。決して息子のキックを交わしつつシンケンピンクに熱視線を送っているわけではないのだが、これは私が大切に保管しよう。
台風上陸のはずが、地震がやってきた。兄貴は家族旅行で伊豆に行っていたらしいが、それを知ったのは地震の後。
営業は千葉へ。
遠くに営業へ行くときはぜひとも担当者さんにお会いしたいのであるが、ノーアポの営業マンにとってそこは運任せ。お休みだったり、休憩に出たところだったりすると最悪なのだが、この日の千葉ではK書店のKさんには会え、S書店のTさんには会えず1勝1敗。またCDショップに配属となったMさんとも会えず落ち込んでいたのだが、津田沼へ移動すると、いつも忙しいH書店のIさんとはしっかりお話ができ息を吹き返す。
Iさん、最近はビジネス書も担当されているのだが、資格試験の時期がわからず四苦八苦している様子。そりゃこれだけある資格試験の時期を把握するのは大変だろう。ただ出版社のなかにはスリップに試験日を明記している会社もあって、これは素晴らしいアイディアだと思う。
「でも出版社の営業の人に教わりながらどうにかやっていますよ。いろいろ教えてくれるんで、ありがたいです」
私もこういう風に誉められる営業になりたいが、道は遠い。
船橋に移動し、先日訪問できなかったA書店Yさんを訪問。文芸の売れ筋を伺うと、『シズコさん』佐野洋子(新潮社)は相当ロングで売っており、他には田辺聖子や佐藤愛子、城山三郎もやっぱり売れると、いったいここはいつの時代の本屋さんなんだろうと思うが、お客さんの年齢層が高いので、世間で騒がれるようなベストセラーよりも、ベテランの作品のほうがずーっとずーっと売れるのだそうだ。
客層の2極化は、営業で歩いていると猛烈に感じることのひとつで、おそらくこれが近くのショッピングモールにいくと、2、30代が圧倒的に増えるだろう。町の開発された時期、あるいはテナントのコンセプトによって、いる人の層がまったく違うのだ。
そこで思うのは、出版社というのは結局作り手と同年代に向けて作られるものが圧倒的に多いわけで、こうやって退職後の生活者に向けて、しかもインターネットに頼らず活字に信頼の強いこの世代に向けてきちっと本を作るというのは大切なのではないか。それを考えると著者とのパイプや企画力のある編集者が60歳で定年退職していくのはあまりにもったいない気がする。
そんなことを考えつつ、夜は浅草橋の酒とつまみ社へ。「本の雑誌」10月号の取材。
台風上陸のはずが、地震がやってきた。兄貴は家族旅行で伊豆に行っていたらしいが、それを知ったのは地震の後。
営業は千葉へ。
遠くに営業へ行くときはぜひとも担当者さんにお会いしたいのであるが、ノーアポの営業マンにとってそこは運任せ。お休みだったり、休憩に出たところだったりすると最悪なのだが、この日の千葉ではK書店のKさんには会え、S書店のTさんには会えず1勝1敗。またCDショップに配属となったMさんとも会えず落ち込んでいたのだが、津田沼へ移動すると、いつも忙しいH書店のIさんとはしっかりお話ができ息を吹き返す。
Iさん、最近はビジネス書も担当されているのだが、資格試験の時期がわからず四苦八苦している様子。そりゃこれだけある資格試験の時期を把握するのは大変だろう。ただ出版社のなかにはスリップに試験日を明記している会社もあって、これは素晴らしいアイディアだと思う。
「でも出版社の営業の人に教わりながらどうにかやっていますよ。いろいろ教えてくれるんで、ありがたいです」
私もこういう風に誉められる営業になりたいが、道は遠い。
船橋に移動し、先日訪問できなかったA書店Yさんを訪問。文芸の売れ筋を伺うと、『シズコさん』佐野洋子(新潮社)は相当ロングで売っており、他には田辺聖子や佐藤愛子、城山三郎もやっぱり売れると、いったいここはいつの時代の本屋さんなんだろうと思うが、お客さんの年齢層が高いので、世間で騒がれるようなベストセラーよりも、ベテランの作品のほうがずーっとずーっと売れるのだそうだ。
客層の2極化は、営業で歩いていると猛烈に感じることのひとつで、おそらくこれが近くのショッピングモールにいくと、2、30代が圧倒的に増えるだろう。町の開発された時期、あるいはテナントのコンセプトによって、いる人の層がまったく違うのだ。
そこで思うのは、出版社というのは結局作り手と同年代に向けて作られるものが圧倒的に多いわけで、こうやって退職後の生活者に向けて、しかもインターネットに頼らず活字に信頼の強いこの世代に向けてきちっと本を作るというのは大切なのではないか。それを考えると著者とのパイプや企画力のある編集者が60歳で定年退職していくのはあまりにもったいない気がする。
そんなことを考えつつ、夜は浅草橋の酒とつまみ社へ。「本の雑誌」10月号の取材。