8月31日(月)
- 『水神(上)』
- 帚木 蓬生
- 新潮社
- 1,620円(税込)
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- 『水神(下)』
- 帚木 蓬生
- 新潮社
- 1,620円(税込)
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- 『狂乱西葛西日記20世紀remix』
- 大森 望
- 本の雑誌社
- 2,592円(税込)
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台風が近づくなか、いつもどおり自転車に乗って駅へ向かうと、自転車置き場にはすでに何台もの自転車が止まっていた。昨夜から帰っていないのかもしれないが、世の中には家族に送ってもらえない仲間がこんなにいるんだとほっとする。
通勤読書は、『水神』帚木蓬生(新潮社)。
「戦いの相手は、水」という言葉に惹かれて、何気なく読み出したのが、これは素晴らしい小説なのではないか。
近くに流れる筑後川の恩恵を得られない貧しい村々の庄屋5人が立ち上がり、大河を相手に灌漑施設を作って行く──ようなのだが、何が素晴らしいって、その時代の暮らしが克明に描かれているのである。お米を作っている農民がほとんど白米を食べられない実情、そしてときたま食にありつけたときの喜びなど、これは私が大好きな、地に足の付いた小説である。
先が気になり、ほんとは休みをいただいて家でじっくり読みたいのであるが、本日は9月7日搬入の新刊『狂乱西葛西日記20世紀remix』大森望著の事前注文〆切日のため、武蔵野線や埼京線が止まろうと会社に行かなくてはいけない。
大雨のなか印刷会社の営業マンが、『狂乱西葛西日記20世紀remix』の出来上がったばかりの見本を持ってくる。
厚い! 31ミリ。
重い! 475グラム。
こんなものを10数冊抱えて、明日予想される台風一過のなか持っていく自信はまったくなく、十号通り商店街へカートを買いに行く。
夜は椎名さんにメシを奢ってもらう。
笹塚のキンタマオヤジの話などで盛り上がる。
通勤読書は、『水神』帚木蓬生(新潮社)。
「戦いの相手は、水」という言葉に惹かれて、何気なく読み出したのが、これは素晴らしい小説なのではないか。
近くに流れる筑後川の恩恵を得られない貧しい村々の庄屋5人が立ち上がり、大河を相手に灌漑施設を作って行く──ようなのだが、何が素晴らしいって、その時代の暮らしが克明に描かれているのである。お米を作っている農民がほとんど白米を食べられない実情、そしてときたま食にありつけたときの喜びなど、これは私が大好きな、地に足の付いた小説である。
先が気になり、ほんとは休みをいただいて家でじっくり読みたいのであるが、本日は9月7日搬入の新刊『狂乱西葛西日記20世紀remix』大森望著の事前注文〆切日のため、武蔵野線や埼京線が止まろうと会社に行かなくてはいけない。
大雨のなか印刷会社の営業マンが、『狂乱西葛西日記20世紀remix』の出来上がったばかりの見本を持ってくる。
厚い! 31ミリ。
重い! 475グラム。
こんなものを10数冊抱えて、明日予想される台風一過のなか持っていく自信はまったくなく、十号通り商店街へカートを買いに行く。
夜は椎名さんにメシを奢ってもらう。
笹塚のキンタマオヤジの話などで盛り上がる。