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9月13日(日) 炎のサッカー日誌

 勝利の味とはどういうものだっただろうか。
 レモン味? みかん味? それともコーラ味だったか。

 リーグ7連敗、公式戦8連敗もしており、すっかり忘れたその味に、私はスタジアム・ネガティブシンドロームを煩い、埼玉スタジアムに向かう道もタメ息ばかり。どうせ今日だって勝てないだろうと思ったら、いきなり開始4分、エスクデロがゴールを決めて先制したではないか。

「先制したのはいつ以来?」隣にいたコジャさんが、私に聞いてくる。もちろん記憶力がさっぱりない私にはわからなかったのであるが、後ろを振り向くとぶっ殺すぞ社長が教えてくれた。

「6月27日の駒場のヴィッセル神戸戦以来!」

 約三ヶ月半振りの先制である。

 ちなみに浦和レッズの勝利は、7月11日のサンフレッチェ広島戦以来で、すなわちこの二ヶ月はずーっと負けているのである。

 だから続けざまにPKで2対0と引き離してもまったく勝つ気がしないのだ。しかもディフェンスは相変わらずかなり怪しく、センターバックの二人の間と、今日は「走らない日」と決めたらしい山田暢久が危ないのなんの。何度も怒鳴り声をあげてしまったが、やはり1点返され、2対1で前半終了。

 勝ちたいなあ。勝利の味、思い出したいなあ。
 
 後半に入ると見違えるように中盤の運動量が増え、特に連敗中一番気になっていた「縦へのボール運び」がだいぶ改善され、前へ前へボールが動くようになる。そうすると時間が出来、後方の選手が上がる時間ができる。やればできるんじゃないか!

 素晴らしいコンビネーションから細貝萌がゴールを決め、そのあとは闘莉王がとどめのゴール(発表はオウンゴール)。結果4対1で、待望の勝利である。

「We are Diamonds」を歌いながら、勝利の味を噛み締める。
 味?
 そりゃ、たまらん味ですよ。

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