9月15日(火)
- 『つばくろ越え』
- 志水 辰夫
- 新潮社
- 1,836円(税込)
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目黒さんに謝らないといけない。
これまで散々目黒さんが志水辰夫を推してきて、私はそのたびにシミタツ作品を読んできたのであるが、今までいつもピンと来なかった。文体もストーリーもダメだった。だから目黒さん、何言ってんだよ! そう心のなかで呟いてきた。いや4階に住んでいる頃は、口に出して言ったかもしれない。「シミタツのどこがいいんですか」と。
いいんだな、これが。素晴らしいんだな、これが。
志水辰夫が、時代小説の世界にうつり、三作目となった『つばくろ越え』(新潮社)は、飛脚問屋を舞台に、様々な人間模様が描かれる短編集なのである。そこに描かれる人生観はまさに藤沢周平の域であり、さすがとしか言い表せない素晴らしい小説なのである。参った。
目黒さん、ごめんなさい。
そして私が願うのはとにかく一日でも志水辰夫には長生きしてもらって、一作でも多く時代小説を残して欲しいということだ。これは日本の財産だ。
★ ★ ★
渋谷、恵比寿、六本木、青山一丁目を営業。
9月は人事異動の季節なので、いくつかの書店さんでお別れや出会いなど。
これまで散々目黒さんが志水辰夫を推してきて、私はそのたびにシミタツ作品を読んできたのであるが、今までいつもピンと来なかった。文体もストーリーもダメだった。だから目黒さん、何言ってんだよ! そう心のなかで呟いてきた。いや4階に住んでいる頃は、口に出して言ったかもしれない。「シミタツのどこがいいんですか」と。
いいんだな、これが。素晴らしいんだな、これが。
志水辰夫が、時代小説の世界にうつり、三作目となった『つばくろ越え』(新潮社)は、飛脚問屋を舞台に、様々な人間模様が描かれる短編集なのである。そこに描かれる人生観はまさに藤沢周平の域であり、さすがとしか言い表せない素晴らしい小説なのである。参った。
目黒さん、ごめんなさい。
そして私が願うのはとにかく一日でも志水辰夫には長生きしてもらって、一作でも多く時代小説を残して欲しいということだ。これは日本の財産だ。
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9月は人事異動の季節なので、いくつかの書店さんでお別れや出会いなど。