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9月30日(水)

英国のダービーマッチ
『英国のダービーマッチ』
ダグラス ビーティ
白水社
2,916円(税込)
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イングランド紀行〈上〉 (岩波文庫)
『イングランド紀行〈上〉 (岩波文庫)』
プリーストリー
岩波書店
713円(税込)
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イングランド紀行〈下〉 (岩波文庫)
『イングランド紀行〈下〉 (岩波文庫)』
プリーストリー
岩波書店
842円(税込)
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 私と一緒に浦和レッズを見ている人が、5対0となったある試合で「もっと俺をイカせてくれ〜」と叫んだことがあったが、この本を読んでいる間、私はイキっぱなしであった。サッカー脳がびんびんに刺激され、はっきりいって興奮状態である。

 その本とは『英国のダービーマッチ』ダグラス・ビーティで、我らがサッカー版元・白水社から発売されたのである。

 値段は2700円+税とJリーグの自由席よりも高いけれど、はっきり言って1試合観戦を我慢しても読むべき1冊。

 先日のオーウェンのゴールも記憶に新しいマンチェスターのユナイテッド×シティのダービー、リヴァプールのリヴァプール×エヴァートン、あるいはグラスゴーのセルティック×レンジャースなど英国8都市のダービ・マッチの歴史とその試合日を追っているのだが、その取材力たるや冒頭に推薦文を寄せているサイモン・クーパーなみである。

 しかも記者席でなくアウェーサポーター席などに紛れ込むからその迫力たるやハンパではないし、またダービーが生まれる歴史性や都市性などもしっかり書き込まれているので、読み応えも充分だ。ああ、世界にはこんな素晴らしいサッカー本があるのか。

 私はこの本を読んだ後、『イギリス紀行(上・下)』プリーストリー(岩波文庫)を読んだのであるが、この本が出版された1930年よりずっと前から英国のサッカーチームは存在しているのである。そういう町に生まれ育ちたかったけれど、もはやそれは願わぬ夢なので、浦和の町をそういう町にしたい。

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 水道橋の山下書店さんを訪問しようと思ったら、東京ドームに向かっておばちゃん達のものすごい流れが出来ているではないか。世界らん展? いやペ・ヨンジュンであった。こんな日に訪問しては大迷惑と違う路線に向かったのであるが、同じチェーンの大手町店で話を伺うとどうも昨日だけで2835円もする『韓国の美をたどる旅』(日刊スポーツ出版社)が、1000冊以上売れたしまったそうだ。

 しかもそれは山下書店さんだけであって、東京ドーム内ではもっと販売しているとのこと。すごい世界があるんだな。来週にでもO店長さんに話を聞きに行こう。

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