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10月14日(水)

帰ってきちゃった発作的座談会
『帰ってきちゃった発作的座談会』
椎名 誠,沢野 ひとし,木村 晋介,目黒 考二
本の雑誌社
1,620円(税込)
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 スットコランドへ宮田珠己さんに会いにいく。
 「本の雑誌」で使用する資料を借りる。

 確か昨年の今頃、途中まで書いている小説がぜんぜん進まないという話になり、土日は抜いて一日7枚ノルマにすれば年末までに書き上げられるではないか、またもうひとつ暗礁の乗り上げているユーラシア大陸横断紀行もその勢いで一気に書き上げてしまいましょう。そうすれば2009年は『スットコランド日記』に、初小説に、旅ものと3冊の単行本が出せタマキングの年になりますよ! とたいそう士気が上がった記憶があるのだが、上がったのは息だったようだ。

 どちらもあのときからびた一文、いやびた一枚、進んでいないみたいだ。

 夜、10月の新刊『帰ってきちゃった発作的座談会』の事前注文〆作業。
 こんなとんでもない題名が付いたのは、私が仮題として営業チラシに「帰ってきた発作的座談会」と適当に入れておいたのを椎名編集長が見て、「『帰ってきちゃった』がいいなあ」と呟いたからである。上品な発行人・浜本茂は「ほんとにいいの?」といまだしつこく聞いてくるのであるが、社員一同「発作的座談会」らしくでいいではないかと、もうすでに印刷製本され見本が届いているのに話し合っているのである。

 椎名編集長はあとがきで「このシリーズは自分がかかわりあった本の中でも最高のものだったと自負している」と書いているが、私も本の雑誌社の単行本で一番好きなシリーズである。こんなバカバカしくて腹の底から笑える本はそうそうない。

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