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11月12日(木)

 直行で『放っておいても明日は来る』の見本を持って取次店を廻る。
 
 取次店の窓口は銀行の窓口のようになっていて、出版社の営業マンは番号札を取ると、椅子に座って自分の順番を待つ。著者とその出版社以外の人が、その新刊を初めてみる瞬間なので緊張するが、まあ基本的には書名や著者名、コードなどに間違いがないか、そして初回部数の相談などが主なので、その本自体の内容が問われることは少ない。

 しかしとある取次店の担当者さんは、ペラペラとめくった後「はじめに」を熱心に読み出すと「これ面白そうですね」と話しかけてこられた。うれしい。嬉しすぎる。

 その後、某氏の読書ノートを取材させていただく。2月号の特集は読書ノートなのであるが、この方、なんと3つもの読書ノートを使い分けているのだ。

 取材が終わって時計を確認するとギリギリ市ヶ谷の地方小出版流通センターに間に合いそう。今日は午後にこれまた別の取材が入っているので、明日に回そうとしていたのだ。というわけで市ヶ谷の坂を駆け上って、地方小さんへ。そしてまた駆け下りて、神保町へ。永江朗さんと取材。

 俺、働き過ぎなんじゃなかろうか。

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