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11月18日(水)

青江の太刀
『青江の太刀』
好村 兼一
光文社
1,836円(税込)
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侍の翼
『侍の翼』
好村 兼一
文藝春秋
1,800円(税込)
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伊藤一刀斎 上巻(廣済堂創立60周年記念出版)
『伊藤一刀斎 上巻(廣済堂創立60周年記念出版)』
好村 兼一
廣済堂出版
1,944円(税込)
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 何気なく読み出した『青江の太刀』好村兼一(光文社)が面白く、電車を乗り過ごしそうになる。タイトルと帯にデカデカとある「生きるためにはこれより他に道はない」からすっかり北方謙三のようなハードボイルドな時代小説と思って読み進めていたのだが、良い意味で裏切られた。ここに描かれているのは「己の欲に翻弄される武士の誇りと悲哀」や「滑稽でせつない男」のユーモア溢れる短編集で、なんとなくテイストは奥田英朗の『イン・ザ・プール』に似ている気がする。

 そして短編でありながら、ストーリーは2転3転するので目が離せないし、武士や江戸時代に対しての知識も深く、著者略歴によると好村兼一氏は剣道の最高段位八段とのことで、剣術や剣についても大変詳しい。うー、これは既刊の『侍の翼』(文藝春秋)と『伊藤一刀斎』(廣済堂出版)も読まねばならぬ。時代小説の書き手発見!な気分である。

『放っておいても明日は来る』高野秀行+とんでもない奴らは無事搬入となる。
 私にも明日が来ますように。

 午後から新潮社へ浜本と取材に行く。
 新潮社は社食にしても、パンダにしても、それから今日聞いた話にしても、なんだか謎多きオモシロ会社で『本の雑誌別冊 新潮社読本』というのを作ってみたい。

 そのまま神保町を営業した後、浅草橋の「酒とつまみ」社へ。
 『今夜もイエーイ』の大竹聡さんと次なる連載の打ち合わせ。あやうく連載タイトルが『明日もワーオ!』になりそうになるが、それはまた別の機会に取っておくことにして、今度の連載は「神田、上野、浅草ぶらりぶらり」の予定。

 打ち合わせの後は、γーGTPが892と大躍進した(『今夜もイエーイ』制作時は535)大竹さんと酒とつまみ代表ナベさん、そしてなぜか酒と聞いて笹塚から駆けつけた事務の浜田と浅草橋・西口やきとんで、大酒。本日の議題は、なぜ酒とつまみ社に美人の事務員がいるのか? であった。事務の交換トレードを申し出るが、断られてしまった。

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