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1月29日(金)

アンギャマン リアル遠足伊勢巡礼編
『アンギャマン リアル遠足伊勢巡礼編』
左剛蔵
エンターブレイン
1,296円(税込)
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孤独のグルメ (扶桑社文庫)
『孤独のグルメ (扶桑社文庫)』
久住 昌之,谷口 ジロー
扶桑社
648円(税込)
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釣れんボーイ 上 (ビームコミックス文庫)
『釣れんボーイ 上 (ビームコミックス文庫)』
いましろ たかし
エンターブレイン
918円(税込)
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 昼。某所で新規書店をオープンさせる店長さんと食事。
 猛烈に忙しそうなのであるが、大変楽しそうな表情でお店の図面を広げていた。もうすぐ名店が生まれるのだ。

 その後、かつてリブロ渋谷店でお世話になっていたSさんが、雑司が谷にオープンさせた、謎の本屋・ひぐらし文庫を訪問。「ただただやってみたかったのよ」と話す店内は、たった5坪ながらなんだか居心地の良い空間になっていた。本棚にはSさんのお気に入りの新刊本&古本や雑貨が、対面する側はカウンターとなっておりコーヒーや紅茶が飲める。

「まだまだなのよ〜」と話すとおり発展途上のお店だけれど、なんだかこういうことを私もしてみたい。

 給料日なので、定時にあがってブックファースト新宿店へ。京王線新宿改札から一番近い大きな本屋であり、品揃えもしっかりしているので、最近はついここに足が向かってしまう。ここは迷路のようなというか、カオス的な売り場のなっているのだが、私のコースはいつも決まっていて、文庫、新書、サッカー本を見、めぼしいものを一度精算。その後、雑誌をちろちろ見ながら、文芸、芸術、旅本と漁り、また精算。人文書を見た後、児童書コーナーに向かい、その後は階下の理工書の売り場を徘徊する。

 そしてこの日そんな無目的徘徊から素晴らしい本を発見したのであった。
 それは旅本のところに並べられていた『アンギャマン リアル遠足伊勢巡礼編』左剛蔵(エンターブレイン)で、なんだろうとページをめくってみると、写真のなかにイラストで自分を書き入れるという独特な手法で書かれた旅漫画であった。

 なんだか猛烈にピンとくるものがあって、すぐレジに向かったのであるが、これがもう帰りの埼京線で読み出したら止まらない。久しぶりに電車をわざと乗り過ごし、大宮まで埼京線に揺られてしまった。

 内容は大阪から伊勢まで徒歩で寺社仏閣をお参りしながら、野宿で向かうというただそれだけの話なのだが、この独特な手法で描かれる世界は、名作「孤独のグルメ」久住昌之、谷口ジロー(扶桑社文庫)か傑作『釣れんボーイ』いましろたかし(エンターブレイン)に通じるものがある。

 いまのところ私の2010年ベスト1である......ってまだ1ヶ月だけれど。

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