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4月13日(火)

グレートジャーニー 人類5万キロの旅2  灼熱の赤道直下から白夜のアラスカへ (角川文庫)
『グレートジャーニー 人類5万キロの旅2 灼熱の赤道直下から白夜のアラスカへ (角川文庫)』
関野 吉晴
角川書店(角川グループパブリッシング)
679円(税込)
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 朝起きて金曜日だと思ったのに火曜日だった。がっくり。

「ヤノマミ」といえば関野吉晴さんも長年通い続けたわけで、『グレートジャーニー 人類5万キロの旅2』(角川文庫)を改めて読み直す。

 本日は『本屋大賞2010』の〆作業なので、一日中注文短冊とデータをにらめっこ。集中してやりたいのだが、本屋大賞発表会のことやWEB本の雑誌のリニューアルのことやら、いろんなことが波状攻撃で押し寄せてくる。

 最近、そこかしこ「電子ブック」の話題が出るのだが、私は、本と本屋さんが好きでこの業界に入ったのだから、まったく関係ない話である。もしそうやって電子ブックに変わって行くのであれば、私は本を作り営業する、最後のひとりになりたいと思っているし、それで生活できないのであれば、次に好きなものを仕事にすればいいのである。

 なんだか最近の異様な騒ぎようを見ていると、1998年のフランスワールドカップ予選を思い出す。あのとき金子達仁らの扇動によって、引き起こされたカズ(三浦知良)バッシング。カズは終わった、これからはヒデ(中田)だと騒いだのであるが(私もそう思ってしまった)、あれから十年以上過ぎた今、かたやエコとサッカーを利用する男であり、もうひとりは嬉々としていまだにピッチを駆ける男である。勝負はあったというものだ。

 あるいはあれは約15年ほど前のマルチメディア騒動である。当時、出版業界にはCD-ROM業界が押し寄せ、これから本じゃない! CD-ROMだと大騒ぎだったのである。その後何が残ったのかいうとか、返品できないマルチメディア商品の山と倒産したCD-ROMメーカーの屍だ。

 まあ未来のことはわからない。本はなくなり、電子ブックになるのかもしれない。
 ただそのときもひとつだけ変わらないことがある。
 つまらないものは売れないということだ。

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