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5月18日(火)

ジョージ・ベストがいた マンチェスター・ユナイテッドの伝説 (平凡社新書)
『ジョージ・ベストがいた マンチェスター・ユナイテッドの伝説 (平凡社新書)』
川端 康雄
平凡社
777円(税込)
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 週末に走れなかったので5時半に起きてランニング。10キロ。
 朝から気温が上がっており、走り終えるとTシャツはびっしょり。

 通勤読書は『ジョージ・ベストがいた マンチェスター・ユナイテッドの伝説』川端康雄(平凡社新書)。

 1960年代から70年代にかけて活躍したジョージ・ベストの伝記。サッカー選手でありながら「5人目のビートルズ」とまで言われるほどの人気を博し、サッカー界初のポップスターとなった人である。そんなサッカー選手の伝記をなぜか日本人の著者が書いているのだが、著者略歴からは想像がつかないほどサッカー及びジョージ・ベストに詳しく、いったいこの著者は何ものなのだろうか。

 本文はもちろんだが、酒や女に溺れ、混乱した人生を送ったのが手にとるようにわかる巻末の年譜が面白い。

 イエティを探しにブータンへ行っていた高野秀行さんが帰国したので、さっそく旅の話を伺いに行く。かなり面白い旅だったようで、作品になるのが楽しみ。

 その後、渋谷や神保町を営業。

 とある書店さんで伺った話が興味深い。
 そのお店は以前、二つある入り口の近いところに、レジカウンターが二つあったのだが、これを改装でひとつにした。

 書店の経費削減策としてはよく取られる方法で、レジがあればそこに人が必要であり、そういう意味では人件費の削減にもなるし、そもそもレジのレンタル料も減るのだろう。

 しかしそれはお客さんにとっては不便を生むわけで、売り上げ減につながるのではないかと改装時に私は考えていたのだが、こちらのお店ではその不便が逆に売り上げ増につながっているというではないか。

 今まで雑誌1冊買って帰っていたお客さんが、清算するために奥まで歩くことによって、ほかの本や棚も目に入り、購入していくそうで、平均客単価が上がったそうだ。

 店長さんはそれを見込んでの改装だったそうだが、私はこういう人の行動の不思議さ、みたいなものがとても好きだ。

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