6月16日(水)
高野秀行さんの取材に立会うため、直行で東京外国語大学へ。
1時間早く着いたのは予想どおりだったのだが、駅前に時間をつぶせるドトールなどもなく、呆然とする。
参った。何かないかと駅に設置されていた地図を覗くと「多磨霊園」があり、御丁寧なことに多磨霊園の詳細な地図まで設置されているではないか。そこには有名人のお墓がかなりあるようで、しっかり記されていた。田山花袋、向田邦子、江戸川乱歩、吉川英治。まるで文庫の棚みたいではないか。早速、お墓見学に向かう。
多磨霊園を訪れたのは初めてなのであるが、もしかしたらお墓楽しいかもと思いつつ歩く。いろんなかたちのお墓があり、なかには立派な銅像まで設置されている人もいたりして、そしてそしてそれがいい感じに苔むして味わい深い雰囲気を醸し出しているのである。ついでにそこかしこに植えられている樹木も素晴らしく、あれもこれもと見ているうちに、私はいったいどこにいるのだろうか。
そうなのである、また迷ってしまったのである。
うーん、周囲の景色は、当然のことながらお墓ばかりで、どれも同じに見える。さきほど前「えっこんなお墓が?」なんて喜んでいたのだが、所詮どれもこれも石の塊であって、どっちが出口か書いていないのである。しかも道を聞くにも早朝のお墓には誰ひとりとしていないのである。ミイラ取りがミイラになるのは自己責任だが、お墓見学がお骨になってしまうのは誰の責任なんだろうか。
そこかしこに立っている地図を見て、あちらの方向かしらと歩き出すが、どうも曲がる場所を間違えてしまったようで一向に出口にたどり着かない。腕時計を見ると高野さんとの約束の時間まで10分と迫っている。まずいではないか! と当てずっぽうに走り出したらどうにか駅に向かう道に出る。奇跡!
取材が無事終わったので、新宿を営業。
最近、私が注目しているのは紀伊國屋書店新宿南店の4階で展開されている「ワンテーマ、スリーブック」のフェア棚である。こちらはそのタイトル通り、ひとつのテーマにつき3冊の本が並べられているのだが、そのテーマが面白いのである。
例えば本日訪問した際のテーマは、「猫」や「待望の復刊」などに混じって「この刹那」や「ロックな感じ」なんて抽象的なものを含まれているのである。そこに並んでいる本を見ると納得!という感じである。テーマは毎月1日に変っており、私はその日を楽しみにしている。
その後ジュンク堂書店新宿店を訪問し、私以上のサッカーバカであるSさんと、ワールドカップのあまりの低調さについて語り合う。
私がワールドカップの存在に気づいたのは1982年スペイン大会なのであるが、そのときから見ていて、今回ほどワクワクする選手もチームもいない大会はないのではなかろうか。いやメッシやクリスチアーノ・ロナウドなどスター選手はたくさんいるのだが、どうも輝いていない。まだ各チーム初戦だからなのかもしれないが、それにしても選手たちが疲れきっているように見える。長いシーズンを戦ったこの時期しょうがないのかもしれないが、もしやワールドカップは選手にとって、4年に一度の罰ゲームになってしまったのだろうか。
そんななかひとり盛り上がっているマラドーナ。なんて素敵なんだろう。
1時間早く着いたのは予想どおりだったのだが、駅前に時間をつぶせるドトールなどもなく、呆然とする。
参った。何かないかと駅に設置されていた地図を覗くと「多磨霊園」があり、御丁寧なことに多磨霊園の詳細な地図まで設置されているではないか。そこには有名人のお墓がかなりあるようで、しっかり記されていた。田山花袋、向田邦子、江戸川乱歩、吉川英治。まるで文庫の棚みたいではないか。早速、お墓見学に向かう。
多磨霊園を訪れたのは初めてなのであるが、もしかしたらお墓楽しいかもと思いつつ歩く。いろんなかたちのお墓があり、なかには立派な銅像まで設置されている人もいたりして、そしてそしてそれがいい感じに苔むして味わい深い雰囲気を醸し出しているのである。ついでにそこかしこに植えられている樹木も素晴らしく、あれもこれもと見ているうちに、私はいったいどこにいるのだろうか。
そうなのである、また迷ってしまったのである。
うーん、周囲の景色は、当然のことながらお墓ばかりで、どれも同じに見える。さきほど前「えっこんなお墓が?」なんて喜んでいたのだが、所詮どれもこれも石の塊であって、どっちが出口か書いていないのである。しかも道を聞くにも早朝のお墓には誰ひとりとしていないのである。ミイラ取りがミイラになるのは自己責任だが、お墓見学がお骨になってしまうのは誰の責任なんだろうか。
そこかしこに立っている地図を見て、あちらの方向かしらと歩き出すが、どうも曲がる場所を間違えてしまったようで一向に出口にたどり着かない。腕時計を見ると高野さんとの約束の時間まで10分と迫っている。まずいではないか! と当てずっぽうに走り出したらどうにか駅に向かう道に出る。奇跡!
取材が無事終わったので、新宿を営業。
最近、私が注目しているのは紀伊國屋書店新宿南店の4階で展開されている「ワンテーマ、スリーブック」のフェア棚である。こちらはそのタイトル通り、ひとつのテーマにつき3冊の本が並べられているのだが、そのテーマが面白いのである。
例えば本日訪問した際のテーマは、「猫」や「待望の復刊」などに混じって「この刹那」や「ロックな感じ」なんて抽象的なものを含まれているのである。そこに並んでいる本を見ると納得!という感じである。テーマは毎月1日に変っており、私はその日を楽しみにしている。
その後ジュンク堂書店新宿店を訪問し、私以上のサッカーバカであるSさんと、ワールドカップのあまりの低調さについて語り合う。
私がワールドカップの存在に気づいたのは1982年スペイン大会なのであるが、そのときから見ていて、今回ほどワクワクする選手もチームもいない大会はないのではなかろうか。いやメッシやクリスチアーノ・ロナウドなどスター選手はたくさんいるのだが、どうも輝いていない。まだ各チーム初戦だからなのかもしれないが、それにしても選手たちが疲れきっているように見える。長いシーズンを戦ったこの時期しょうがないのかもしれないが、もしやワールドカップは選手にとって、4年に一度の罰ゲームになってしまったのだろうか。
そんななかひとり盛り上がっているマラドーナ。なんて素敵なんだろう。