« 前のページ | 次のページ »

6月17日(木)

塩図鑑
『塩図鑑』
塩屋 (まーすやー),青山 志穂
東京書籍
1,296円(税込)
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> HonyaClub.com
>> エルパカBOOKS
 川崎を営業。

 丸善ラゾーナ川崎店のSさんを訪問するとちょうど新刊の検品作業中であった。

 私がアルバイトしていた八重洲ブックセンターでは、当時仕入部が検品しながら各フロアの商品を分け、各フロアのバックヤードに届けられていたが、ここ丸善では、その日の新刊を一度作業台の上にすべて並べ、それらを各ジャンルの担当者がすべて見るという方法がとられていた。

 すなわち書店員さんは、その日到着した新刊をすべて一度は目にするのである。

「これ人文かな?」
「いやエッセイじゃないですかね?」
「あーこれ生物でも置きたいなあ」

 なんて会話をしながら、どのジャンルで売るか、あるいはジャンルを越えて置きたいものはその時点で追加注文したりするようだ。これならば自分のジャンル外の問い合わせを受けたときにも見覚えがあるだろうし、商品知識も付くし、素晴らしい仕組みだと思って眺めていた。いやそんなことより、この新刊を目にしているときに書店員さんの幸せそうな顔といったら......。

 Sさんは「この時間が一番楽しいよね」と話していた。

 ちなみにこの日届いた新刊で一番書店員さんが熱心に手にとり語り合っていたのは『塩図鑑』塩屋(東京書籍)であった。それは私もいの一番に気になった本なのであったが、書店員さんたちは「専門料理のところにも置いてみようか」とアイデアを出し合っていた。 

 その後、Sさんと昼食へ。
 本日から始まった「大人の社会科見学」フェアのしおりを見せていただいたり(必見!)、最近の動向などを伺っているうちに面白いフェアのアイディアを思いつき、一気に進んでいったのであった。

 本日はそれ以外の書店さんでも実の有る話ができ、充実の一日であった。

« 前のページ | 次のページ »