7月9日(金)
- 『俺俺』
- 星野 智幸
- 新潮社
- 1,728円(税込)
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朝、本を読んでいると娘が覗き込んできて「何これ? 俺って字ばっかりじゃん!」と驚いたのは、星野智幸『俺俺』(新潮社)である。出来心で盗んだ携帯電話にかかってきた持ち主の<母親>に、これまた出来心でオレオレ詐欺を働いた主人公はある晩仕事から帰ると、見ず知らずの<母親>が部屋にいて、息子のように扱われるのである。慌てて本来の実家に帰るが、そこには別の<俺>がいて、気づいたら町中俺ばかりになっている。
まるで藤子不二雄の短編集みたいな話なのだが、その根底には自己とか個性とか実存とかものすごく複雑なテーマが入り乱れているのだ。ただそれらの問題ももちろんなのだが、読んでいるうちに読者である<俺>も何だかわからなくなってくるこの酩酊感がたまらない。とてもじゃないが100%理解できないけれど面白い小説であり、これは傑作だろう。
国際ブックフェアに行きたいのだが、やはり時間が取れず。
WEB本の雑誌の人たちと電子書籍とはまったく逆の方向で面白いことをしませんか?と打合せ。何ができるかわからない。原子書籍でも作るのか。
夜、浦和レッズ仲間のひとりが、イギリスへMBAを取りに留学するので、その送別会を開く。しかしMBAを取るような奴は忙しいらしく、本人が欠席。仕方ないので冬にみんなでイギリスへ押しかけることにする。プレミアリーグよ、待っておれ!
まるで藤子不二雄の短編集みたいな話なのだが、その根底には自己とか個性とか実存とかものすごく複雑なテーマが入り乱れているのだ。ただそれらの問題ももちろんなのだが、読んでいるうちに読者である<俺>も何だかわからなくなってくるこの酩酊感がたまらない。とてもじゃないが100%理解できないけれど面白い小説であり、これは傑作だろう。
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WEB本の雑誌の人たちと電子書籍とはまったく逆の方向で面白いことをしませんか?と打合せ。何ができるかわからない。原子書籍でも作るのか。
夜、浦和レッズ仲間のひとりが、イギリスへMBAを取りに留学するので、その送別会を開く。しかしMBAを取るような奴は忙しいらしく、本人が欠席。仕方ないので冬にみんなでイギリスへ押しかけることにする。プレミアリーグよ、待っておれ!