8月2日(月)
- 『傷だらけの店長 〜それでもやらねばならない〜』
- 伊達雅彦
- パルコ
- 1,404円(税込)
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娘に付き添い、金、土、日と三日間「草津サッカーフェスティバル 第15回少女サッカー親善大会」にコーチとして参加してきたのだが、そのあまりに濃密な体験に完全にヤラれてしまった。まるで長い海外旅行明けのような気分で、仕事がまったく手につかない。目をつぶると、芝生の上をひたむきに走る子どもたちの姿が目に浮かぶ。私はいったいどこへ向かっているのだろうか。そうして合宿中に39歳になってしまった。
『傷だらけの店長』伊達雅彦(パルコ出版)を読んで、どうしても会いたくなった書店員さんがおり、久方ぶりに訪問したのだが残念ながら不在だった。ただし元気なのは棚を見れば一目瞭然で、びしっとした品揃えに代わりはなかった。
それにしてもこの本はあまりにリアルで、息苦しくなるほど書店の日常が書かれており、しかもハードボイルドタッチの素晴らしい文章なのでぐんぐんと引き込まれてしまうのだが、最終的に書店を離れてしまっているのが大変残念だ。『リストラなう』にしてもそうなのだが、出版業界を離れてしまえば、もうその人たちがどんなに本が好きだったとしても、本と格闘することはできないのだ。
私たち、現役の人間は、確かにほとんど希望はないかもしれないけれど、今日も明日も明後日も本を触ることができる。この喜びを自ら手放すなんて私には考えられない。どんなに「傷だらけ」になろうが、リングに立ち続ける。
『傷だらけの店長』伊達雅彦(パルコ出版)を読んで、どうしても会いたくなった書店員さんがおり、久方ぶりに訪問したのだが残念ながら不在だった。ただし元気なのは棚を見れば一目瞭然で、びしっとした品揃えに代わりはなかった。
それにしてもこの本はあまりにリアルで、息苦しくなるほど書店の日常が書かれており、しかもハードボイルドタッチの素晴らしい文章なのでぐんぐんと引き込まれてしまうのだが、最終的に書店を離れてしまっているのが大変残念だ。『リストラなう』にしてもそうなのだが、出版業界を離れてしまえば、もうその人たちがどんなに本が好きだったとしても、本と格闘することはできないのだ。
私たち、現役の人間は、確かにほとんど希望はないかもしれないけれど、今日も明日も明後日も本を触ることができる。この喜びを自ら手放すなんて私には考えられない。どんなに「傷だらけ」になろうが、リングに立ち続ける。