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8月9日(月)

ベンハムの独楽
『ベンハムの独楽』
小島 達矢
新潮社
1,404円(税込)
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再会
『再会』
横関 大
講談社
1,680円(税込)
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悪の教典 上
『悪の教典 上』
貴志 祐介
文藝春秋
1,851円(税込)
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 今週こそはゆっくり休もうと考えていたのだが、土曜も日曜も町の盆踊り大会が開かれ、なぜか毎年そこで焼きそばを焼くという担当を仰せつかっており、両日とも3時間以上に渡って、熱い鉄板のまえでコテを動かし続ける。

 しばらく焼きそばを見たくなくなったが、こういう仕事も悪くない。というかこちらの方が自分に向いている気がすると香ばしいソースの匂いが立ち上るなか考える。

 そんな日も午前中には娘のサッカーの練習があり、午後は自分のランニングがあり、いったい私はいつになったらゆっくりできるのだろうか。いや仕事でゆっくりしている気がする今日この頃だ。

 この暑さのなか営業していると、ついつい自分に負けてしまって、「ドトールが俺を呼んでいるぜ」なんてつぶやきながら、Tポイントカードを差し出している。サボるのは本能だから仕方ないとしても、そういうときに負う自己嫌悪が邪魔臭い。

 埼玉を営業。
 北与野のS書店Nさんから『ベンハムの独楽』小島達矢(新潮社)が「1話1話がまったく異なる手法で書かれていておもしろかったです!」と薦められる。確かその本は「ミステリマニア書店員が薦めるこの新人のミステリーがすごい」でも絶賛されていたのだ。

 ミステリーといえば今年の江戸川乱歩賞受賞作『再会』横関大(講談社)も面白いらしい。このNさんや津田沼H書店のIさんも推していた。

 さいたま新都心のK書店を訪問し、Uさんとお話。こちらでは『つばさものがたり』 雫井脩介(小学館)が『ひそやかな花園』 角田光代(毎日新聞社)とオセロのように交互に面陳されていて目を引く。その影響か『つばさものがたり』がたいそう売れているそうで、見せ方ひとつで売上が変わる好例だ。

 Uさんの現在のお薦めは『悪の教典』 貴志祐介(文藝春秋)だそうで、「まだ上巻なんだけどもう止まらないんです」とのこと。

 うー、暑くて本が読めない、なんて言っていられないな。

※「炎の営業日誌」10周年まであと15日

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