8月25日(水)10周年+1日
- 『「本の雑誌」炎の営業日誌』
- 杉江 由次
- 無明舎出版
- 1,728円(税込)
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昨夜、帰宅途中、M書店Sさんから携帯にメールが届く。
「twitterが面白いことになってますぜ」
私は個人でtwitterをやっておらず、会社のアカウントをときたま覗く程度で、しかも自宅は「炎の営業日誌」を始めてから、家族にバレるのを恐れ、ネット環境を断絶しているため、「面白いことになっている」と言われても、どうすることもできない。携帯で見られるのかもしれないが、そんなことは微分積分の授業と同じくらい私にとって遠い出来事だ。
ただ送ってきた相手はM書店のSさんであり、そういえば先日Sさんとのやりとりをこの日記で書いたので、そのことで何か炎上してしまっているのではないかと気が気ではなかった。そこでいつもより早く出社し、twitterを覗いたのが、8月25日(水)8時34分のことで、いまそのままこの文章を書いているのである。
そうだったのだ。
昨日が、この「炎の営業日誌」の10周年記念日だったのだ。
カウントダウンまでしていたのに、すっかり忘れて帰ってしまったではないか。
その記念日は当然当日日記を更新し、ひとりお祝いしようと考えていたのに、土、日が間に入ったらあと何日なのかすっかり忘れてしまい、しかも昨日は猛暑のなか書店さんを駈けずり廻り、もうクタクタで早く帰ってしまったのだった。
まあ、ここ数週間、10年についてずーっと考えていたのだが、実は、何もなかった。
いったいこの「炎の営業日誌」とは何なんだろうか。営業日誌といいながらほとんど営業のことは書いていないし、出版のことも書いていない気がする。本にするためにゲラを読んだ時以外読み直したこともないので、もはやどんなことを書いてきたのかもほとんど思い出せない。
私の両親は私のことを「自分勝手」というが、まさにその自分勝手な象徴が、この「炎の営業日誌」のような気がする。ジャンルはムチャクチャだが、その日その日、心の動いたことを書き記してきたのは間違いないわけで、そういう意味では正しい「日記」なのかもしれない。
ただ10年経っても、営業はもちろん書くことに関してもまったく上達しないあたりは、私の草サッカーと一緒だ。「継続は力なり」というが、継続するだけでは力にならないことをこの日記というか、私が体現しているような気がする。「継続=努力」なんだろうが、私は努力と練習が大の苦手なのだった。
というわけで、気分的にいうと、10年と自分で煽ったわりには、感慨も達成感も何もなく、そしてすっかり忘れて一日が過ぎてしまったというのが現状である。
もしお祝いしてやりたいという方がいらっしゃったら、単行本版『「本の雑誌」炎の営業日誌』(無明舎出版)をぜひとも購入してやってください。
私はどうでもいいのだが、酔いの力で思わず本にしてしまった無明舎出版・安倍甲さんには、深く感謝しており、また一番迷惑をかけた相手だと思っているのだ。安倍さん、ごめんなさい。
そして何よりもお世話になっている書店員さん、本当にありがとうございます。
いつかどこかで恩返しできればと常々考えているのですが、なかなか実力が伴わず、ごめんなさい。
また好き勝手に本の感想を書いてきてしまった作家のみなさんにも謝らなければならない。申し訳ございませんでした。
浦和レッズサポーター以外の方にも不快な想いをさせたと思われる。ごめんなさい。いや浦和レッズサポーターにも同様にごめんなさい。
本の雑誌のスタッフ、そしてOBの方、「本の雑誌」を汚してしまい、ごめんなさい。
うーむ、なぜか謝罪ばかりが並ぶ、10周年+1日の原稿になってしまった。
何はともあれ、「本の雑誌」があるかぎり、この「炎の営業日誌」は続かざる得ないわけで、できることなら永遠に続いて欲しいし、永遠に続けられるよう、私は今日も営業に行く。
「twitterが面白いことになってますぜ」
私は個人でtwitterをやっておらず、会社のアカウントをときたま覗く程度で、しかも自宅は「炎の営業日誌」を始めてから、家族にバレるのを恐れ、ネット環境を断絶しているため、「面白いことになっている」と言われても、どうすることもできない。携帯で見られるのかもしれないが、そんなことは微分積分の授業と同じくらい私にとって遠い出来事だ。
ただ送ってきた相手はM書店のSさんであり、そういえば先日Sさんとのやりとりをこの日記で書いたので、そのことで何か炎上してしまっているのではないかと気が気ではなかった。そこでいつもより早く出社し、twitterを覗いたのが、8月25日(水)8時34分のことで、いまそのままこの文章を書いているのである。
そうだったのだ。
昨日が、この「炎の営業日誌」の10周年記念日だったのだ。
カウントダウンまでしていたのに、すっかり忘れて帰ってしまったではないか。
その記念日は当然当日日記を更新し、ひとりお祝いしようと考えていたのに、土、日が間に入ったらあと何日なのかすっかり忘れてしまい、しかも昨日は猛暑のなか書店さんを駈けずり廻り、もうクタクタで早く帰ってしまったのだった。
まあ、ここ数週間、10年についてずーっと考えていたのだが、実は、何もなかった。
いったいこの「炎の営業日誌」とは何なんだろうか。営業日誌といいながらほとんど営業のことは書いていないし、出版のことも書いていない気がする。本にするためにゲラを読んだ時以外読み直したこともないので、もはやどんなことを書いてきたのかもほとんど思い出せない。
私の両親は私のことを「自分勝手」というが、まさにその自分勝手な象徴が、この「炎の営業日誌」のような気がする。ジャンルはムチャクチャだが、その日その日、心の動いたことを書き記してきたのは間違いないわけで、そういう意味では正しい「日記」なのかもしれない。
ただ10年経っても、営業はもちろん書くことに関してもまったく上達しないあたりは、私の草サッカーと一緒だ。「継続は力なり」というが、継続するだけでは力にならないことをこの日記というか、私が体現しているような気がする。「継続=努力」なんだろうが、私は努力と練習が大の苦手なのだった。
というわけで、気分的にいうと、10年と自分で煽ったわりには、感慨も達成感も何もなく、そしてすっかり忘れて一日が過ぎてしまったというのが現状である。
もしお祝いしてやりたいという方がいらっしゃったら、単行本版『「本の雑誌」炎の営業日誌』(無明舎出版)をぜひとも購入してやってください。
私はどうでもいいのだが、酔いの力で思わず本にしてしまった無明舎出版・安倍甲さんには、深く感謝しており、また一番迷惑をかけた相手だと思っているのだ。安倍さん、ごめんなさい。
そして何よりもお世話になっている書店員さん、本当にありがとうございます。
いつかどこかで恩返しできればと常々考えているのですが、なかなか実力が伴わず、ごめんなさい。
また好き勝手に本の感想を書いてきてしまった作家のみなさんにも謝らなければならない。申し訳ございませんでした。
浦和レッズサポーター以外の方にも不快な想いをさせたと思われる。ごめんなさい。いや浦和レッズサポーターにも同様にごめんなさい。
本の雑誌のスタッフ、そしてOBの方、「本の雑誌」を汚してしまい、ごめんなさい。
うーむ、なぜか謝罪ばかりが並ぶ、10周年+1日の原稿になってしまった。
何はともあれ、「本の雑誌」があるかぎり、この「炎の営業日誌」は続かざる得ないわけで、できることなら永遠に続いて欲しいし、永遠に続けられるよう、私は今日も営業に行く。