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8月26日(木)

勝手にふるえてろ
『勝手にふるえてろ』
綿矢 りさ
文藝春秋
1,234円(税込)
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舞灯籠―京都上七軒幕末手控え
『舞灯籠―京都上七軒幕末手控え』
蜂谷 涼
新潮社
1,620円(税込)
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孤独の中華そば「江ぐち」
『孤独の中華そば「江ぐち」』
久住 昌之
牧野出版
1,728円(税込)
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 通勤読書は、綿矢りさの『勝手にふるえてろ』(文藝春秋)。
 人を愛するのと愛されるのとどっちが幸せかという恋愛の永遠のテーマを、現代的な材料と登場人物で描いた物語。読後感はなんとなく島本理生に似ている気がするが、この小説は男と女でかなり"読み"が違いそう。是非とも誰かと酒を飲みながら話してみたい。

 恋愛小説といえば、新潮社のPR誌「波」で書評を書かせていただいた『舞灯籠 京都上七軒幕末手控え』蜂谷涼(新潮社)がピカピカに良い。幕末の京都・花街上七軒で働く女たちが、時代のなかで輝く男たちに恋をする。そのあまりに切なすぎる展開に何度も胸を締め付けられ、涙を流した。

 中央線を営業。
 吉祥寺のB書店では、増補復刻された『孤独の中華そば「江ぐち」』久住昌之(牧野出版)が売れており、担当のMさんも「前のも持っているんですけど、後日談とかがあるみたいで思わず買っちゃいますよね」と話される。

 高円寺のA書店を訪問し、店長のSさんの所在を伺うと「あれ?」といって声をかけられたのは以前同チェーンの仙台店でお世話になっていたTさんだった。「東京にいらしていたのですか!」と驚いたのは、実はTさん、浦和レッズサポで仙台で盛り上がったからだ。

「最近は土曜日も出勤なんでなかなかスタジアムに行けないんですよ」

 とのことだが、こっそり浦和レッズの本が平積みされていたりして思わず笑ってしまう。
 ご当地本なのか、『活字と自活』が、売上ランキング4位に入っていてうれしい。

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