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9月13日(月)

ハンターズ・ラン (ハヤカワ文庫SF)
『ハンターズ・ラン (ハヤカワ文庫SF)』
ジョージ・R・R・マーティン,ガードナー・ドゾワ,ダニエル・エイブラハム
早川書房
1,080円(税込)
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食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書 (RHブックス・プラス)
『食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書 (RHブックス・プラス)』
エリザベス ギルバート
武田ランダムハウスジャパン
967円(税込)
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巡礼者たち (新潮クレスト・ブックス)
『巡礼者たち (新潮クレスト・ブックス)』
エリザベス ギルバート
新潮社
2,160円(税込)
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 通勤読書は、北上次郎さんが「本年度ベスト1冒険小説」(「本の雑誌」9月号)と賞賛し、椎名さんが「読み始めたらこれがなるほど面白くてとまらない」(「本の雑誌」10月号)と絶賛したジョージ・R・R・マーティン他『ハンターズ・ラン』(ハヤカワ文庫)。

 辺境の星に移住した飲んだくれ主人公が、酒の失敗から街を飛び出さざる得なくなるのだが、逃げた山奥で異星人につかまり......と書いているとトンデモ本のようだが、これが目黒さんのいうとおり道具立てを取っ払うとものの見事な冒険小説になっており、確かに読み出したら止まらない。おかげで営業先までの一時間の移動がまったく苦にならないどころか、電車を降りるのが嫌になるほどだった。

 横浜を営業。
 M書店Yさんを訪問すると、顔見知りの営業マンF社のTさんと商談中であった。邪魔にならないようにと思ったのだが、「今ね、出版業界も暗いばっかりじゃなくて、もうなるようにしかならないけど本はなくならないだろうし、そのなかで頑張っていこうよって話していたのよ」と話しを振られ、そのまま3人でお話。

 文芸書も一頃の氷河期を越え、いくらか回復してきたようだ。9月には伊坂幸太郎やその他人気作家の新作が目白押しらしい。

 文芸書に雑誌にその他もろもろの担当を抱え、大変なはずのYさんなのだが「雑誌売るの楽しいね!」と心底売るのを楽しそうに語られると自然とこちらも元気になってしまう。ふと気づいたら10年以上のつき合いなのだが、私は恐らくYさんによって相当救われていると思う。

 そごうブックセンターが紀伊國屋書店になり、あおい書店が出店してから横浜の書店は落ちついていたのだが、この7月、ジョイナスの栄松堂が閉店したり、有隣堂ルミネ店がワンフロア上にあがったりとバタバタ変化しているのであった。栄松堂の後にはリブロが今週金曜日にはオープンするそうなのだが、そうなるとあの栄松堂を贔屓にしていたおじさんたちはどこの本屋さんへ行くのだろうか。

 帰りがけに恵比寿のY書店を訪問すると、ジュリア・ロバーツ主演で映画化される『食べて、祈って、恋をして』(武田ランダムハウスジャパン)がバカ売れしているようだった。うん? この著者のエリザベス・ギルバートって、『巡礼者たち』のエリザベス・ギルバート?

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