6月20日(月)
週末のたびに苦しみを植えつけられ、もはや生きる気力が湧いてこない。
私たち浦和レッズはいったいどこへ向かっているのだろうか。
埼玉スタジアムに新設された、北ゲートから南ゲートに続く「埼スタ愚痴ロード」では試合後、サポーターが尽きることなき愚痴を吐き出している。
「もうJ2だよ」
「監督変えろよ」
「社長とGMもな」
選手の呼称には五段活用というのがあって、入団したての選手は、まず「苗字」で呼ばれる。原口なら原口、柏木なら柏木である。これがいわゆるノーマルの状態だ。
そして選手が活躍し出すと今度は「名前」で呼ばれるようになる。
原口は「元気」になり、縦横無尽のサイドバックと成長した高橋は「峻希」と呼ばれている。
その先、日本代表やチームを象徴する選手となれば、別の愛称が叫ばれるようになり、福田正博「大将」、岡野雅行「野人」、あるいは他チームながら三浦知良の「キング」などここまで来たら伝説の仲間入りだ。
さて逆に選手がふがいないプレイをしだすと、選手は「氏名」を剥奪され、背番号で呼ばれるようになる。一時は「陽介」と呼ばれていた柏木は、ただいま「8番」と呼ばれ、この日の愚痴ロードでは最下級に位置する「クソ」呼ばわりされていた。
ちなみに1試合のなかでこれらの五段活用を行ったり来たりしているのは、浦和レッズに入団して早17年の山田暢久である。
彼がボランチで大きな選手にまったく当たり負けすることもなくヘディングで競り勝つと「の、ぶ、ひ、さ〜」と叫ばれる。しかしその後すぐ、自分がサッカーをやっているのかすら忘れたようなプレイをした瞬間「ヤー、マ、ダ」と呆れられる。もちろん敗戦の際には、「クソだよ、クソ」と貶される。
吐きそうになるほど、最悪のシーズンが続く。
私たち浦和レッズはいったいどこへ向かっているのだろうか。
埼玉スタジアムに新設された、北ゲートから南ゲートに続く「埼スタ愚痴ロード」では試合後、サポーターが尽きることなき愚痴を吐き出している。
「もうJ2だよ」
「監督変えろよ」
「社長とGMもな」
選手の呼称には五段活用というのがあって、入団したての選手は、まず「苗字」で呼ばれる。原口なら原口、柏木なら柏木である。これがいわゆるノーマルの状態だ。
そして選手が活躍し出すと今度は「名前」で呼ばれるようになる。
原口は「元気」になり、縦横無尽のサイドバックと成長した高橋は「峻希」と呼ばれている。
その先、日本代表やチームを象徴する選手となれば、別の愛称が叫ばれるようになり、福田正博「大将」、岡野雅行「野人」、あるいは他チームながら三浦知良の「キング」などここまで来たら伝説の仲間入りだ。
さて逆に選手がふがいないプレイをしだすと、選手は「氏名」を剥奪され、背番号で呼ばれるようになる。一時は「陽介」と呼ばれていた柏木は、ただいま「8番」と呼ばれ、この日の愚痴ロードでは最下級に位置する「クソ」呼ばわりされていた。
ちなみに1試合のなかでこれらの五段活用を行ったり来たりしているのは、浦和レッズに入団して早17年の山田暢久である。
彼がボランチで大きな選手にまったく当たり負けすることもなくヘディングで競り勝つと「の、ぶ、ひ、さ〜」と叫ばれる。しかしその後すぐ、自分がサッカーをやっているのかすら忘れたようなプレイをした瞬間「ヤー、マ、ダ」と呆れられる。もちろん敗戦の際には、「クソだよ、クソ」と貶される。
吐きそうになるほど、最悪のシーズンが続く。