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6月27日(月)

根津権現裏 (新潮文庫)
『根津権現裏 (新潮文庫)』
藤澤 清造
新潮社
555円(税込)
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慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り―漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代 (新潮文庫)
『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り―漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代 (新潮文庫)』
坪内 祐三
新潮社
967円(税込)
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 まずは新潮文庫に拍手。
 西村賢太ファンであれば誰もが読んでみたかったであろう、そして西村賢太氏が全集を編まないかぎりほぼ読むことも不可能だったであろう『根津権現裏』藤澤清造を、新潮文庫で出版してくれたのだ。これはもう賞賛する以外ない。ありがとう新潮社。しかも解説、年譜作成、語注=西村賢太氏である。

 先日飲んだ某出版社の文庫編集者は、「新潮社はブランドイメージがいいから偉そうで......」みたいなことを話していたが、そのブランドを作るために、このように読者が喜ぶ本を作り続けていることを忘れてはならない。

 また同時に文庫化された坪内祐三さんの『慶応三年生まれ七人の旋毛曲り』では、北上次郎さんの解説(というよりは目黒考二さんの)あまりに素敵な文庫解説がついているのであった。残念ながらそこで書かれている「坪内祐三ロングインタビュー」が掲載されている「本の雑誌」1996年10月号は、品切れです。ごめんなさい。

 ただし、まもなく始まる夏の文庫フェアは、角川文庫のがんばりに注目が集まっている。
 有川浩の『図書館革命』や柳広司の『ジョーカー・ゲーム』、金城一紀『SPEED』など売れ筋新刊が並ぶのはもちろん、手ぬぐい店「かまわぬ」とコラボした名作文庫Specialカバーなど、おそろしいほどの力の入れように書店さんも興奮していた。「南国しろくま」食す。

 夜、本屋大賞の打ち合わせ。
 実行委員の高齢化により存続が危ぶまれているが、来年は開催するとのこと。

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