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8月1日(月)

 白水社WEBで連載している「蹴球暮らし」第11回:県大会を更新。

 実際の蹴球暮らしは、昨日まで草津で合宿に付き合い、今日はもう起きるのもしんどいほどの疲労たっぷりである。

 しかし8月は、期待の新刊『三時のわたし』浅生ハルミンがあり、また9月、11月は担当編集本が続くので、休むわけにもいかない。

 先日、清澄白河の本屋(新刊と古本を扱っている)「しまぶっく」を覗くと、そこに青山ブックセンターやランダムウォークでお世話になっていたIさんがいたのでビックリ。もともとIさんは、「しまぶっく」の店主Wさんとそれらの書店時代一緒に働いていたのだから居てもおかしくないのだが、いやはや久しぶりの、それも待望の再会で思わずうれしくなってしまった。

 ロマンスグレーの髪の毛を掻き分けながらIさんは棚を徘徊し、そこかしこで「ほんとにいい本あるなあ」と1冊、1冊購入する本を抜いていく。

 そうして30年以上にわたって売り場に立っていたIさんが「これからまた町の本屋っていうか小さな本屋の時代が来るよ、そのときは昔と違って、みんなでつながってフェアをしたりしてさ、新しい町の本屋さんが出来てくるんじゃない」と話すのであった。

 その後訪問した山下書店行徳店は、まさに正しい町の本屋さんの代表のようなお店で、店長のFさんはじめお店の方々が、20坪ほどのお店に丁寧に本を仕入れ、並べているのであった。

 奇をてらうのでもなく、ただただお客さんが必要としそうな本を黙って仕入れておくと、きちんと棚から売れているそうだ。「夜、スリップを見るのが楽しみなんですよね」と話すFさんであるが、節電でお店が思ったように冷やせない現在、お店の入り口を水色の模造紙で貼ったり、風鈴を吊り下げたりと少しでも居心地のよい空間を作る努力を怠らないのであった。

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