2月21日(火)
- 『ホームグラウンド』
- はらだ みずき
- 本の雑誌社
- 1,620円(税込)
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- >> エルパカBOOKS
ついに『ホームグラウンド』はらだみずき著が発売となる。
いろんな想いがこみ上げてくるのだが、それをうまく書くことができない。はらださんから頂いたこの素晴らしい小説を、ひとりでも多くの読者に届けたいと思っている。
また何年か前に交わした書店員さんとの会話を何度も思い出している。
「俺たち書店員はさ、本を手に取らせるところまでが仕事だから」
そのためにPOPを書いたり、パネルをつけたり、隣に置く本を考えたり、あるいは帯の曲がりを直したり、棚を整理してるのだ。別の書店員さんが言っていたけれど、とにかくお客さんがつい手を伸ばそうとしたその気持ちにストップがかからないよう、棚も平台も細心の注意を払って並べているという。
「お客さんが手にとってから先は、本を見て、買うか買わないか決めるわけでしょう。それはもう出版社や著者の領域だから。だからいい本を作ってよ」
その言葉を聞いたとき、私は安心したのだ。こういう書店員さんがいるならば、私はただただ本づくりと営業に励めばいいのだと。だから原稿はもちろん、組版、装丁、帯などとことんこだわり抜いて今まで本を作ってこれたのだ。そして約束通り、いい本ができた時、書店員さんたちが売ってきてくれたのだ。
夕方訪問した書店さんでは『ホームグラウンド』が12面にもわたって多面展開されていた。
私が興奮してその様子を写真に撮ろうとすると書店員さんは「杉江さん、もうやれる限りのことやったでしょう。装丁もカッコイイし。ここからは書店員の腕の見せどころだね」といつになく真剣な表情で話されるのであった。
確かに前日まで、いやついさっきまで自分にやれる限りのことはしたと私も思っていた。でもこうやって多くの場所を占領し、実際に並べていただいているを見て私は考えなおした。たぶんまだまだやることがある。いややれることは無数にあるはずだ。
長く、大切に、『ホームグラウンド』と付き合っていく。
いろんな想いがこみ上げてくるのだが、それをうまく書くことができない。はらださんから頂いたこの素晴らしい小説を、ひとりでも多くの読者に届けたいと思っている。
また何年か前に交わした書店員さんとの会話を何度も思い出している。
「俺たち書店員はさ、本を手に取らせるところまでが仕事だから」
そのためにPOPを書いたり、パネルをつけたり、隣に置く本を考えたり、あるいは帯の曲がりを直したり、棚を整理してるのだ。別の書店員さんが言っていたけれど、とにかくお客さんがつい手を伸ばそうとしたその気持ちにストップがかからないよう、棚も平台も細心の注意を払って並べているという。
「お客さんが手にとってから先は、本を見て、買うか買わないか決めるわけでしょう。それはもう出版社や著者の領域だから。だからいい本を作ってよ」
その言葉を聞いたとき、私は安心したのだ。こういう書店員さんがいるならば、私はただただ本づくりと営業に励めばいいのだと。だから原稿はもちろん、組版、装丁、帯などとことんこだわり抜いて今まで本を作ってこれたのだ。そして約束通り、いい本ができた時、書店員さんたちが売ってきてくれたのだ。
夕方訪問した書店さんでは『ホームグラウンド』が12面にもわたって多面展開されていた。
私が興奮してその様子を写真に撮ろうとすると書店員さんは「杉江さん、もうやれる限りのことやったでしょう。装丁もカッコイイし。ここからは書店員の腕の見せどころだね」といつになく真剣な表情で話されるのであった。
確かに前日まで、いやついさっきまで自分にやれる限りのことはしたと私も思っていた。でもこうやって多くの場所を占領し、実際に並べていただいているを見て私は考えなおした。たぶんまだまだやることがある。いややれることは無数にあるはずだ。
長く、大切に、『ホームグラウンド』と付き合っていく。