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3月5日(月)

ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫)
『ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫)』
高木 徹
講談社
669円(税込)
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ホットスポット ネットワークでつくる放射能汚染地図
『ホットスポット ネットワークでつくる放射能汚染地図』
NHK ETV特集取材班
講談社
1,728円(税込)
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 木村元彦さんのユーゴ流れで、今さらながら読んだ『ドキュメント 戦争広告代理店』高木徹(講談社文庫)がすこぶる面白かった。

 元々NHKスペシャルの番組だったようだが、バルカン紛争でなぜセルビアだけが悪者にされたのか、その影でじつはボスニアと契約し暗躍していたアメリカのPR会社の実態が、まるで映画のように語られていく。民衆とまったく違う経済で動く、恐るべき世界の構造が胸に迫るが、よくよく考えてみると、今売れる本も結局露出の多さだったりして、そしてその裏で様々な動きがないわけでもなく、世の中の真実というものが何だかまったくわからないのであった。

 NHKスペシャルといえば、昨年の震災以後、食い入るように見た番組が書籍化された。『ホットスポット ネットワークでつくる放射能汚染地図』NHK ETV特集取材班(講談社)で、国が公表しなかった実態を、専門家とともに地道に調べたドキュメントである。取材、放映をめぐってのNHK内部でのやりとりや、組織を離れ飛び込んでいく科学者の矜持など、まさに誇りにあふれた一冊だ。

 午前中、三省堂書店さんを訪問し、もろもろ打ち合わせ。
 その後、あちこち営業。1月以降、どこのお店も売上が相当悪い。そんなもののせいにするなと言われそうだが、寒波と雪と雨のせいではないかとお天道様を呪いたくなる。

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