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3月26日(月)

定食と古本
『定食と古本』
今 柊二
本の雑誌社
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夢をかなえるサッカーノート
『夢をかなえるサッカーノート』
中村 俊輔
文藝春秋
1,543円(税込)
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サッカースコアブック
『サッカースコアブック』
成美堂出版
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レッキング・ボール(初回生産限定盤)
『レッキング・ボール(初回生産限定盤)』
SMJ
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 出版したばかりの今柊二著『定食と古本』の売れ行きがよく、注文のあった書店さんへ直納に向かう。いまだコートを手放せない寒さのなか十号通り商店街を歩いていると、背後から自転車にぶつかられてしまった。

 たいした痛みではなかったのだが、ぶつかった場所がふくらはぎで、その感触があまりにサッカーのときにディフェンダーから蹴られるものに似ており、条件反射でPKをもらうおうと、大きな声をあげ、ダイビングしてしまう。

 しかしもちろん私が両手をあげてファールをアピールしても、十号通り商店街には審判はおらず笛はならない。笛はならないどころか、自転車を運転していたおじさんは、あまりに私のアクションが大きかったため、よほどの被害だろうと血相を変えて自転車を降りてくるではないか。

「だ、大丈夫ですかっ? びょ、病院に行きますかっ?」

 確かに痛いんだけど、それは自転車がぶつかったふくらはぎでなく、ダイビングしたときについた手のひらであった。アスファルトの後がくっきりつき、小石が突き刺さり、じんわり血が出ている。

「あっ、手が...」
「手? 足は大丈夫ですか?」
「足?!」

 そうか、私は足を痛がらなければならなかったのだ。でも痛くないし、足は無傷と言っても過言ではない。過言ではないどころか、間違いなく過言だ。だから病院なんて当然必要ない。私が欲しかったのは救急車のサイレンではなく、PKを示す笛の音だったんだけど、ここは残念ながらグラウンドではなかった。

 どなたか私にシミュレーションの反則をとって、レッドカードを突きつけ、即刻退場させてくれないだろうか。

「だ、大丈夫です、自転車の運転、気をつけて下さいね」と半笑いで伝え、私は十号通り商店街をおじさんが見えなくなるまで足を引きずって歩いた。

★   ★   ★

 神保町を訪問すると、まもなくリニューアルをオープンを迎える東京堂書店さんの扉が開いていたので思わず中を覗き込む。居心地の良い本屋さんになりそうだ。その後、半蔵門線に乗って渋谷へ。春休みの若者でごった返していたけれど、昔は毎日こんな感じだったような気がする。

★   ★   ★

 BRUCE SPRINGSTEENN「WRECKING BALL」と中村俊輔『夢をかなえるサッカーノート』(文藝春秋)、『サッカースコアーブック』成美堂スポーツ出版を買って帰る。

 8キロラン&体幹トレーニング中級コース。

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