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4月16日(月)

仙台ぐらし
『仙台ぐらし』
伊坂 幸太郎
荒蝦夷
1,404円(税込)
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 白水社WEBで連載中の『蹴球暮らし』は、第25回「サッカーボール」を更新。

 わが浦和レッズもここ数年の苦境がなんだったのかと思うほど簡単に勝利し、観戦仲間のコジャ氏は試合後、苦悩の道改め笑顔の道でほっぺをつねっていた。

「イタタタタ」

 そうやって笑ってしまうほど、今、埼玉スタジアムは幸せに包まれている。この幸せをたとえ雨だとしても2万5千人しか味合わないのはいたって勿体ない話である。血の赤い方、土曜日の午後を埼玉スタジアムで過ごしましょう。

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 先週の日記は「本の雑誌」7月号に掲載されるとかで、本屋大賞も終わり、なんだか新学期な気分。ずいぶんとダメダメな仕事ぶりだったので、本日より心機一転がんばろうと思うって毎年そう思っているのだが。

午後、高野秀行さんと打ち合わせのような、高野さん曰く部活後の部室のような話を2時間ほどした後、追加&新規注文いただいた『本屋大賞2012』を、丸善丸の内店さんと三省堂書店東京一番街店さんに直納。浦和レッズの勝利の次に嬉しいのは、本が売れることだ。

 夜、親友シモザワと相棒トオルと秋葉原で待ち合わせ。
 メイド大好きなシモザワの強引な誘いを断り、相棒トオルが酒の飲めない身体を考慮し、駅前のルノアールへ。高校生のときのようにコーヒーで2時間ほど話し込む。朝から晩まで死ぬほど働く一般企業のビジネスマンの話におののく。社会って恐ろしいなあ。

 通勤読書は、伊坂幸太郎『仙台ぐらし』(荒蝦夷)。
 実は伊坂さんの小説があまり得意でないのだが、このエッセイは抜群だ。一見ふつうなんだけど、ふつうでなく、その不思議なこだわりというか味わいに思わずくふくふ笑ってしまう。そして何事にも真摯に対応する姿に共感をもつし、また今回の震災のことを受けた文章にはいろんな想いが包まれいる。是非とも週刊誌なんかでエッセイの連載をして欲しい。

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