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5月16日(水)

 白水社のホームページでの連載「蹴球暮らし」第27回「プレッシャー」更新

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 大宮を営業。
 先週まではどこの書店でも大量に積まれていた金環日蝕観察用メガネの付いた本や雑誌が、跡形もなく消えている。

「今週に入ってみんな売れちゃいましたよ。今日もやっと支店から30冊回してもらったんですけど、秒殺って感じで売り切れちゃいました」

 恐るべし金環日蝕。そういえば私の子どもたちが通う小学校も金環日蝕に合わせ登校時間が変わったとかで、そうなるとやっぱり見るでしょうということで、妻から買ってくるよう頼まれたのだ。先週のうちに買っておいて良かった。

 それにしても不思議なのは、どうしてお客さんは日蝕メガネが本屋さんにあると思っているのだろうか。いや確かにあったんだけど、メガネ屋でもなくコンビニでもなく、どうして本屋さんに来るのか。

 そんなことより3、4ヶ月前の飲み会で、南越谷のA書店Iさんから「絶対近づいたらバカ売れするから、『本の雑誌』に日蝕メガネ付録で付けなよ」と教えられていたのに、半笑いで聞き流していた私は営業失格だ。

 もし6月号につけていたら、今頃注文殺到で大変なことになっていただろう。
 しかも表紙をマスク少年にして、その目の部分を日蝕メガネにしていたら、みんなが「本の雑誌」をお面にして空を見上げていたのに......。次に日蝕はいつだろうか。

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