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7月10日(火)

本の雑誌350号
『本の雑誌350号』
本の雑誌社
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レ・ブルー黒書――フランス代表はなぜ崩壊したか
『レ・ブルー黒書――フランス代表はなぜ崩壊したか』
ヴァンサン・デュリュック
講談社
2,376円(税込)
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新潮 2012年 08月号 [雑誌]
『新潮 2012年 08月号 [雑誌]』
新潮社
977円(税込)
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「本の雑誌」2012年8月号搬入日。

 その表紙に「荷ほどきギックリ号」とコピーが打たれているがこれは間違いである。持っている男・浜本茂は荷ほどきでギックリしたのではなく、バスマジックリンを持ち上げようとしてギックリしたのである。

 通勤読書は、『レ・ブルー黒書 フランス代表はなぜ崩壊したか』ヴァンザン・デュリュック著(講談社)。

 あの日本代表がベスト16入りし、その一致団結した姿が世界から賞讃を浴びた2010年南アフリカワールドカップのときに、選手の追放から練習ボイコットに至りチーム崩壊の末予選敗退したフランス代表のその事件を克明に調査したノンフィクション。

 これを読むと献身的な行動を美徳する日本人ほどサッカーに向いている人種はいないのではないかと思ってしまう。

 そして次に読んだ雑誌「新潮」8月号の西村賢太氏と山下敦弘氏の対談のあまりのガチぶりにひっくり返る。自著『苦役列車』の映画化の駄作ぶりを各署で綴ってきた賢太氏とその監督である山下氏が目を背けることなくそのことについて語り合っているのだ。誌面からものすごく緊張感が伝わってきて、読んでいるこちらもドキドキしてしまうほど。今年度対談大賞というのがもしあったら間違いなくこの対談が受賞するだろう。

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