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8月8日(水)

幸福な食堂車 ― 九州新幹線のデザイナー 水戸岡鋭治の「気」と「志」
『幸福な食堂車 ― 九州新幹線のデザイナー 水戸岡鋭治の「気」と「志」』
一志 治夫
プレジデント社
1,944円(税込)
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本の雑誌351号
『本の雑誌351号』
本の雑誌社
700円(税込)
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 夏休みに入った息子(小学2年)が毎朝会社に連れて行けとうるさい。

 まあ会社に連れていくのは社会勉強になるからやぶさかではないし、私も小学生の頃、夏休みになると父親の工場に顔を出し、周りでバドミントンをする従業員の人たちにおだてられるまま、従業員に代わってボール盤でプラスチックに穴を開ける作業を何時間にも渡って行い、またその出来上がった部品を父親と車に乗って届けに行ったものだ。

 父親は取引先で「杉さん」と呼ばれ、重そうに機械部品を持ち運びながらも、私や家族の前で見せない表情で楽しそうに働いていた。

 私の仕事の原点はまさにあのときの父親の姿なのであるのだが、そうなると息子が今、私の会社に来た場合、この猛暑のなか営業するよりもドトールで涼む時間の長い私の姿が、息子の仕事の原点になってしまう可能性が高い。

 というわけで本日も息子を家に置いて出社。
 通勤読書は、一志治夫の『幸福な食堂車 九州新幹線のデザイナー水戸岡鋭治の「気」と「志」』(プレジデント社)。

 開店と同時に東京堂書店さんにて「本の雑誌が神保町にやってきた」棚の欠本チェック。まさかまさかの売れ行きで常設が決定したこの棚だが、相変わらず売れ行きが好調で補充が追いつかない。

 欠本調査終了後、内澤旬子さんのところに向かい、打ち合わせ。その後、腹が減ったので、白山通り沿いのとんかついもやでご飯少なめのとんかつ定食を食べ(750円)、いったん会社に戻る。本日は「本の雑誌」2012年9月号の搬入日なので、その手伝い。

 搬入後、また外に出、三省堂書店さんで9月から始まる国書刊行会40周年の話など。実は「本の雑誌」2012年10月号でその謎に満ちた出版社・国書刊行会を特集するのでその部数などを相談。

 御茶ノ水の丸善さん、秋葉原の有隣堂さんなどを覗いた後、また神保町に戻り、三省堂書店の前で待ち合わせしていた化学同人の営業マン山田さんとおちあう。山田さんはかれこれ10年ほど前に、私が関西出張する際宿泊費がないと嘆いたら部屋に泊めてくれた恩人だ。山田さんと「魚百」でしゃりしゃりレモンサワーを飲みながら、先月出張した九州の書店さんの話などを伺う。

 7時に会社に戻り、「本の雑誌」2012年10月号に掲載する座談会の司会。酔っている頭を冷やすため水をがぶがぶ飲んで頑張る。

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