4月30日(火)
「無理をしない、頭を下げない、威張らない」が社是の本の雑誌社は、年末年始とゴールデンウィークはどーんと休む。本年も4月27日からの10連休。
そんな誰もいない会社へひとり出社す。この世には浦和レッズの勝利と本が売れること以上の喜びはなく、『謎の独立国家ソマリランド』が売れている今、休む理由は見当たらない。
しかしその思惑を超える注文の電話が朝から鳴り止ない。営業に行くどころかトイレにも行けず、一日電話番で終わってしまう。しかも今すぐ本を持って書店さんへ納品に向かいたいもののもはや在庫はなく、来週火曜日にできあがる重版を待つばかり。
定時に退社。タワーレコードに寄り道。この5年の我がベスト・アルバム「Bon Iver」のジャスティン・ヴァーノンらによる別ユニットThe Shouting Matches「grownass man」を購入。まさかのロックンロールに大興奮。
通勤読書は、『烈風のレクイエム』熊谷達也(新潮社)。最後の一行の重さに震える。そういえば文庫になった『銀狼王』(集英社文庫)に、解説というかエッセイのようなものを書いたのだった。