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9月9日(月)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)
『走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)』
村上 春樹
文藝春秋
562円(税込)
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本の雑誌364号
『本の雑誌364号』
本の雑誌社
700円(税込)
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Paradise Valley
『Paradise Valley』
Sony
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Where You Stand
『Where You Stand』
Red Telephone Box
1,444円(税込)
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 目が覚めた瞬間、走りたいと思った。前日の日曜日は朝から雨が降り、何度も窓を開けて手のひらを天に向け、ため息をついた。走ろう。

 時計を見ると5時20分だった。たっぷり一時間は走れる。着替え、玄関を開けるとそこにはあまりに美しい空があった。この空さえあればどこまでも走れような気がした。アスファルトを蹴って規則正しく呼吸を繰り返すと、前日降っていた雨の匂いが胸いっぱいに広がった。

 通勤読書は『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹(文春文庫)。村上春樹の本を読むのも買うのも24年ぶりだ。大嫌いだった。

 でもこの本は信じられないくらい素晴らしかった。走る人の、しかも言葉にすることのできない気持ちを、的確に文章にしていた。これから何十回、何百回と読み直すだろう。

 昼、高野秀行さんの講談社ノンフィクション賞受賞祝いの会を開くお店を探していると、肩を叩かれた。レッズサポ仲間のユキさんだった。

「おい! かめぞう行くぞ!」

 私に神保町一のラーメン屋「めんめんかめぞう」を教えてくれたのはこの人だったのだ。ふたりで、つるかめ。

 午後、営業にでかけるが、3時には会社に戻る。「本の雑誌」2013年10月号ができあがってくるのだ。9月号の「いま校正・校閲はどうなっておるのか!」は、ここ数年で一番売れた号になったのだが、10月号のサンリオSF特集も期待大だ。時間通り納品となり、エレベーターと台車を使って5階まで運び上げる。

 定時で帰る。ジャニスに寄るが、今日は借りない。全額金券バックのハガキが届いていのでそれを使うときのリスト作り。ディスクユニオンと秋葉原のタワーレコードも覗く。「Paradise Valley」John Mayerと「Where You Stand」Travisを購入。

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