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6月26日(木)

仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場 (岩波新書)
『仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場 (岩波新書)』
鈴木 敏夫
岩波書店
950円(税込)
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 朝、スイスが2点とったところまで見て、ランニングへ。鳥のさえずりが心地よく、イヤフォンをポケットにしまう。7キロ。

 シャワーを浴びて、テレビを付けると、記者会見でこみあげる想いを抑えきれなくなり、席を外しコーチに抱きかかえられ涙を流す長友の姿に、思わず『サッカーデイズ』の頃の娘を思い出し、こちらも朝から涙。

 そんな私に中学生となった娘は冷たい視線を送りつつ、何やら小さなメモ紙を渡してくる。
「ファイル(集合、個人←翔くん)、ふせん、マスキングテープ」と書かれている。

「パパの会社、東京ドーム近いでしょう?」
「歩いていけるよ」
「昨日から嵐のプレ販やってるから買ってきて」
「は?」
「買って来ないと期末テスト白紙でだすからね」

 通勤読書は『仕事道楽 新版──スタジオジブリの現場』鈴木敏夫(岩波新書)。
 徳間書店の編集者からスタートした鈴木敏夫氏がジブリを立ち上げ、現在にいたるまでの仕事自叙伝。宮崎駿や高畑勲といった才能あふれる創作者に必死に食らいつき、創作者が迷えば手を添えて正しき道へ案内し、出来上がった創作物をより多くの人に届けようする姿に感動。

 宮崎駿の映画作りには三つの原則があるそうで、「おもしろいこと」「作るに値すること」「お金が儲かること」とのこと。そのまま私の本作りの原則にしたい。

 それにしても「金なんて紙だからな」や「銀行にある金なんてロクなもんじゃない、俺がいいことに使ってやる」と豪語する徳間書店の社長だった徳間康快という人はなんて面白い人なんだ。

 午後、東京創元社さんを訪問し、電子書籍の講義を受ける。

 どうして妻の言うことなんてろくにきかないのに、娘の言うことはきいてしまうのだろうか。

 というわけで仕事を終えた夜、東京ドームへ。
 午前中は長蛇の列だったらしいが、並ばずに購入。といっても周りは女の子ばかりで恥ずかしい。そのくせ調子にのって娘に頼まれていない「トートバッグ」まで購入。いったこの代金は誰が払うんだろうかと小銭だけになった財布を見つめる。

 喜ばせようと急いで家に帰るが、娘は今月から塾通いを始めており、不在。息子もサッカー少年団のナイター練習に出かけていて帰って来るのは9時過ぎ。

 テレビの音がやけに大きく聞こえる。

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