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11月13日(木)

胸の小箱
『胸の小箱』
浜田 真理子
本の雑誌社
1,728円(税込)
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 霧。真っ白。電車が遅れている。

 通勤読書は『ボブ・グリーンの父親日記』ボブ・グリーン(中公文庫)。娘が生まれた頃、誰かに読むといいよと言われていたのだが、先日小宮山書店のワゴンセールで見かけ購入(100円)。読みだしたところ初日の部分ですでに涙が溢れて止まらない。14年も前のことだけれど、娘を授かったときのことを鮮明に思い出す。

『胸の小箱』の見本を持って取次店さんを廻る。

 旧知の間柄のFさんとバッタリ。「どうしよう、こんなに本が売れなくて」と頭を抱えている。これまでも売れなかったけれど、より急激に売れなくなり、ついに出版不況もどこか他人事だった大手出版社の人もバタバタしだしたのが2014年だ。

 消費税増税の影響なのか、スマホの普及のせいなのか、それとももう本など必要ないのか、本が売れない理由はいくらでも思い浮かぶ。ただ言い訳をしていてもしょうがないので、面白い本を作れていないのだ、と肝に銘じる。

 午後、「おじさん三人組」の取材。

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