12月2日(火)
- 『おすすめ文庫王国2015 (本の雑誌増刊)』
- 本の雑誌社
- 821円(税込)
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9時出勤。すぐに『おすすめ文庫王国2015』の見本を持って取次店さんに向かうと、事務の浜田からメールが届く。
「まだ会社におりますか? 鍵を開けたまま出かけてもらえませんか?」
すでに一軒めの訪問先である日販さんのエレベーターホールに着いており、しかも何を不用心なことを言っているのだろうか。「もう出ちゃいました」とメールを送ると、すぐに汗かきマークの絵文字入りで「鍵を忘れちゃいました」と返ってくる。
今朝は今年一番の冷え込みらしい。サポート隊が到着するまで頑張れ。
無事日販さんへの見本出しを終え、飯田橋に向かうとまた浜田からメールが届く。
「小林さんも鍵、忘れたそうです......」
おおお。確か本日は浜本と松村が健康診断で残された頼みの綱は、本の雑誌社史上最も役に立たない男・宮里潤ではないか。もしこれで宮里が鍵を忘れたりしたら(もしかするといつも一番最後の出社してくるので元々鍵を持っていないかもしれない)、3人は私が帰社する15時まで神保町の寒空の下、待ちぼうけしているのだろうか。
一瞬、タクシーに飛び乗り、遭難隊のサポートにあたろうかと思ったが、私の使命は見本だし。これが半日送れると搬入が一日ズレてしまうわけで、『おすすめ文庫王国2015』が本屋さんに並ぶのを待ち望んでいる読者のために頑張らなければならない。決して二人を見捨てたのではなく、読者を大切に思ってのことだ。すまん、浜田、小林。
というわけで、トーハンさんの見本出しの列に並んでいると事務の浜田からメールが届き、「潤、出社。鍵を持っていました!」と報告が入る。続いて経理の小林からも「宮里さん大幅査定アップ! ボーナスもアップです!」とメールが届く。
ええええ、それなら早く言ってくれよ。見本放り出して、救助に向かったのに......。