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12月3日(水)

 午前中、「本の雑誌」企画会議。
 今月中旬搬入の1月号よりカラーグラビア「本棚が見たい!」がスタート。本屋さんと個人宅の書斎をぐぐぐっと紹介していくのだが、これにより雑誌の可能性も広がり、企画を立てていても楽しい。

 昼、会議を抜け出し、レッズサポ仲間と「キッチンマミー」にてカキフライを食しながら傷を舐め合う。

 午後、店頭掲示用の「本の雑誌」と『おすすめ文庫王国2015』のランキングボードを持って、川崎のM書店さんへ。休日に本屋さんや古本屋さんを巡り歩いているというOさんに、先日神楽坂にオープンした「かもめブックス」を大推薦。

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 校正専門会社鴎来堂の柳下さんが、文鳥堂書店(その前はブックスミヤ)の跡地に三代目としてオープンした「かもめブックス」は、カフェと本屋さんとギャラリーを併設した、私が思うに今求められている「町の本屋さん」を具現化したお店だ。

 書店の部分のサイズは20坪程度だけれど、それぞれ嫌みのない程度にセレクトされた書籍が並び、また平台のようなところで展開されているミニフェアも知識欲をかき立てられるものばかり。もしかするとこの程度の本の数(5000冊)が、しっかり見て回ろうと思える限界であり、またきちっと認識して手を伸ばせる量なのかもしれないと思った。

 もし自分が住む町に「かもめブックス」があったら、おそらく私の休日は相当豊かなものになるだろう。ランニングをしシャワーを浴び、そして「かもめブックス」へ。まずは本を眺め、そしてコーヒーを。年に一度くらいはギャラリーで展示されている絵の中から気に入ったものを買い、部屋に飾る。

 もちろん「かもめブックス」がこのような品揃えにできるのは、すぐ近くに文悠さんがあるからだろう。
 町に2軒、本屋さんがあるといいんだけれど、そんな町はもうそうそうない。

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