12月22日(月)
- 『わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります』
- ゆるりまい
- エンターブレイン
- 1,080円(税込)
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- 『イノセント・デイズ』
- 早見 和真
- 新潮社
- 1,944円(税込)
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- 『遥かなるセントラルパーク 上 (文春文庫)』
- トム マクナブ
- 文藝春秋
- 799円(税込)
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- 『遥かなるセントラルパーク 下 (文春文庫)』
- トム マクナブ
- 文藝春秋
- 810円(税込)
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昨日、来年には受験生となる娘の部屋を確保するため、もっとも家庭内で邪魔であるとみなされた私の本を処分するよう最高司令官から厳命が下る。
はじめはこれも残すあれも残すとほんど処分場行きのダンボールに入らず、このままでは極刑もあり得ると、先日訪問した日下三蔵さん家の本に埋もれる書斎を思い浮かべ、本棚に残すのは「再読するものとこれから読む本だけ」と心に決める。
すると不思議なことにある程度減った瞬間、本当に愛する本だけが並ぶ本棚が素晴らしく思え、そうするとそこまで愛していない本がものすごく鬱陶しくなり、猛烈な捨てスイッチが作動。あわや『わたしのウチには、なんにもない。』(エンターブレイン)化しそうになったので、しばし頭を冷やす。
しかし私が頭を冷やしている間にも最高司令官は処分場行きに<一時>選別した本を、手際よく箱詰めし、玄関に運んでいってしまった。
というわけでスッキリした本棚に残った町田康『告白』(中公文庫/もっているのは単行本)を再読しながら出社。
そしてすぐ追加注文をいただいた三省堂書店有楽町店さんに「本の雑誌」2014年1月号をお届けす。
相変わらずお祭り感満載で購買意欲を煽る売り場のなかで、より一際気持ちのこもった展開をされていたのが、「本の雑誌」年間ベストテン7位にも選んだ早見和真の『イノセント・デイズ』(新潮社)。本と一緒に担当のAさんが作られている冊子「イノセントデイズをあの人と」も並べられていたので1部いただき、納品を終えお店を出たところで何気なく読みだしたところ、冒頭から涙が溢れて止まらなくなる。今年読んだ書評のなかでもっとも気持ちのこもった書評だ。
涙を拭い、もう一度売り場に戻る。目を閉じ思いを馳せる。
赤く目を腫らしたまま教文館さんへ年末のご挨拶。ついでに娘のクリスマスプレゼントの図書カード(5000円)と担当のYさんから「マラソン小説でおんもしろいよ!!」とメールで薦められていた『遥かなるセントラルパーク(上・下)』トム・マクナブ(文春文庫)を購入。ロサンジェルスからニューヨークまでの5000キロを走る「アメリカ大陸横断ウルトラマラソン」で、カバーの説明書きには「圧倒的な感動と興奮の徹夜本」のコピーが踊る。そういえば明日、人生初のランニング大会「Number Do EKIDEN」に参加するのだ。
夜、本の雑誌の忘年会inSANKOUEN。社員・助っ人アルバイト総勢16名参加。