3月30日(月)
先週は風邪薬を飲んでいたのだけれど、これが恐ろしいほど眠くなる薬で、睡魔との闘いとあくびを噛み殺すのに一週間費やしてしまった。あんな薬を飲むくらいなら風邪をひいているほうが絶対マシだった。
いよいよ本屋大賞の準備が大詰めを迎えているわけだが、実は本屋大賞は仕事ではない、というところに大きな罠が潜んでいる。どんなにがんばっても日常の仕事はそこにあるわけで、その動かざる山を見ては心に暗黒星雲が巣食っていく。
『油うる日々 明治の文人戸川残花の生き方』目時美穂(芸術新聞社)を読む。まったく未知の人物の評伝なのだが、すこぶる面白い。