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9月30日(水)

 朝、出社すると事務の浜田がげっそりしている。昨夜は仕事を早じまいし神宮球場へ向ったのだが残念ながらヤクルトスワローズは広島東洋カープに2対4と破れ、優勝はお預けになってしまったのだ。

「わたし、プレッシャーに耐えられません」

 何を言ってるんだ! こちとら去年のJリーグ最終節では逆転負けで優勝を逃し、その前年はナビスコカップ決勝で柏レイソルに負け、ナビスコカップといったらいったい何回決勝で負けていると思っているんだとその回数を思い出しているうちに涙があふれてくる。

「そうですよね、木曜日のチケットも持っているし、苦労したほうが喜びが大きいですよね」

 苦労した末に必ず喜びがあるわけではないことを、いつか浜田も知るだろう。

 午前中、会議。
 会議というのは、浜本、小林、浜田、松村、宮里、私で行っているのだが、全員が40歳を越えたいま、ほとんど固有名詞が出てこない。「ほらほら新聞記者が主人公で」「ああ、あれですね」「直木賞と山周賞を獲ってさ」「はいはい、あの作家さん」しかも誰もパソコンで調べたりしないまま進んでいく。

 午後、注文書と書店さん向けDM作りに勤しんでるところにIさんが来社。なんと即完売の上、キャンセル待ちでも手に入れることのできなかった佐野元春のライブのチケットを譲っていただく。音楽と言葉とが渾然一体となって飛び込んでくる衝撃アルバム「BLOOD MOON」の曲をどうしても生で聴きたかったので感謝感激雨サムデイ。しかしそれ以上にうれしいのは佐野元春の話をとことんできる方と出会えたこと。次はゆっくり酒でも飲みながらお話ししましょうと堅い約束をして別れる。

 帰宅後、長友の体幹トレ30分。

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