11月12日(木)
12月4日にホテルニューオータニにて第63回菊池寛賞受賞式があり、その際各受賞者にアテンド係として文藝春秋の人がつくらしいのだが、なんと本の雑誌社のアテンド係は元助っ人の一朗君だと聞き、涙にむせぶ。
彼は就活時、出版業界への就職を希望したものの残念ながら採用まで至らず、一度は建設業界に就職。しかし夢諦めきれず、幻冬舎にアルバイトとして入社し多くの作家さんに愛され数々の本を作り、今年、文藝春秋へ転職していたのだ。奇蹟。
それにしてもふと気づけば出版各社に元助っ人がいるものだ。私が入社してからも、講談社、集英社、文藝春秋、KADOKAWA、新潮社と大手出版社で活躍しているものも少なくない。私が独立する際は、これら助っ人を呼び集め、その名も「元本の雑誌社」を立ち上げるつもり。問題は人件費が高いことか。
午前中、「Forio」にて来年2月に小学館より文庫化される『サッカーデイズ』の打ち合わせ。ほぼ書き手としての作業は終えたものの、私の本職はここから。自分の本は売れようが売れまいがどうでもいいのだけれど、編集者が一生懸命なのでどうにか売ってあげたい。
午後、久しぶりに心ゆくまで営業。営業はほとんどうまくいくことがないんだけれど、やっぱり一番好きだ。
店に入るときの緊張感、終えたあとすぐに始まる後悔、ひとつひとつ積み上げていくしかない信頼と人間関係は、書き手や作り手では味わうことができない。
できることなら営業だけしていたい。
帰宅後、ランニング8キロ。